No.438
2021.10.07
寝ながら使用できる据え置き型VRデバイス
HalfDive(ハーフダイブ)
概要
「HalfDive(ハーフダイブ)」とは、 寝ながらの使用に最適化された、据え置き型のVRデバイス。広い視野角や映像美、五感を刺激するさまざまなフィードバック機能によって、寝ている姿勢を保ちながら、快適かつ没入性の高いVR体験ができる。従来のVRヘッドマウントディスプレイの多くは、動きながらの使用を想定しているため、性能よりも小型・軽量であることが重視されてきた。完全据え置き型のHalfDiveは、重量・サイズの制約がなく機能実装が可能なため、より高性能で快適なVRデバイスを実現している。将来的には、VR技術の使用シーンを広げ、さらなるVR普及に貢献すると期待される。
なぜできるのか?
広範囲な視野⾓と映像美を実現する光学系
合計10枚の非球面レンズを搭載することで、最大約134度の高視野角と鮮明な映像を両立した光学系を実現。また、スペースの制約が少ないことを活かし、VRヘッドセットでは実装が難しかった、焦点距離を変化させる可変焦点機能にも対応している(可変焦点機能は最上位モデルにのみ搭載予定)。
複数のスピーカーによる没⼊型サウンドシステム
頭全体を覆うことができる球状のHalfDive筐体内部に、4つのスピーカーを設置。良質かつ没入感のあるサウンド体験を可能としている。
没入感を高めるフィードバック機能
HalfDive内部には、ワイヤーを⽤いた⼒覚フィードバックや、2基のファンによる⾵フィードバック、エキサイター(振動スピーカー)を⽤いた振動フィードバックなど、さまざまなフィードバック機能を搭載。フィードバックにより、VR空間内の環境やモノに触れる動作をリアルに感じることができるため、没入感の高いVR体験が可能となる。
身体を動かさずに操作できる⾜コントローラ&エミュレーションシステム
付属の足コントローラを用い、左右足首を傾かせる動作を行うことで、VRアバターの身体動作をエミュレーションできるシステムを実装。寝ている状態であっても、立っている状態と同等以上の身体動作表現(足首の傾き具合に応じてしゃがむなど)ができる。また、独自のドライバとエミュレーションにより、既存の全SteamVRコンテンツに対して互換性を持たせている。
相性のいい産業分野
- アート・エンターテインメント
リアリティを追求した広視野なVRコンテンツや映像の開発
- 生活・文化
寝ながらでも作業できるワークスタイル・環境の確立
- 医療・福祉
遠隔でも違和感なく操作できる医療用VR機器
- 旅行・観光
高齢者や長距離移動が困難な人向けの寝ながら楽しむバーチャル世界観光
- 製造業・メーカー
遠隔操作機器と併用し在宅で精密機械を操作・製造
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top Image : © Diver-X株式会社