No.441

2021.10.13

モルディブの浮島型水上都市

The Maldives Floating City(モルディブ・フローティング・シティ / MFC)

MFC

概要

The Maldives Floating City(モルディブ・フローティング・シティ / MFC)とは、モルディブ共和国で開発が進んでいる世界初の浮島型の水上都市。モルディブにある1190の島々のうち80%は海抜1メートルで、温暖化による海面上昇や洪水によって多くの島が沈むと言われている。The Maldives Floating Cityは、浮かぶ島に都市建設されるため、応用すれば海抜の低い国でも海面上昇に対応する持続可能な暮らしが可能になるかもしれない。

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なぜできるのか?

政府主導の水上都市開発

現在、モルディブですでに洪水が報告された島は全体の90%、海岸侵食が起こっている島々は97%に上る。The Maldives Floating Cityは、このような危機に直面するモルディブにおいて、政府が主導する世界初の浮島型水上都市となる。島内の家を購入することで居住許可を取得することも可能なため、これまでモルディブで暮らしていた人だけでなく、移住者を呼び込み、島に国際社会を生み出すことを目指している。

サンゴ礁を保護する完全浮島型都市

モルディブは世界的にも有名なサンゴ礁の生息地だ。2016年には気温上昇によってサンゴ礁被害が発生したが、現在は回復を見せている。The Maldives Floating Cityもサンゴ礁の保護を目標に掲げ、海面上昇対策として行うことの多い埋め立てではなく、完全浮島型の都市を作ることによってサンゴ礁への影響を回避するとしている。構造はミツバチの巣のような六角形のハニカム構造のブロックを組み合わせたものになっており、サンゴ礁がリング状につながった環礁に建設される。完成した島では海洋生態系の保護や維持、強化をしていくそうだ。

モルディブの伝統文化に基づくライフスタイル

The Maldives Floating Cityは、首都マレやマレ国際空港からボートで約10分の距離に建設される。面積はおよそ200ヘクタールで、都市全体は伝統的なモルディブの文化に倣うことをコンセプトとしている。地元文化に基づき、運河を基幹インフラとして使用。陸上での移動は徒歩や自転車などに制限し、自動車の使用は許可しないとしている。

相性のいい産業分野

住宅・不動産・建築

地球温暖化による海面上昇や洪水に対応する持続可能な住居の提供

環境・エネルギー

海洋系を保護することができる、埋め立て式に代わる海面上昇対策

農業・林業・水産業

水耕栽培や養殖、海洋生物の保護などを目的とした施設の建設

流通・モビリティ

各パーツに動力を付加し、災害時は分離して海上を移動できる島

この知財の情報・出典

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