No.444
2021.10.12
ガラスやアクリル板を照明に変えるフィルム
RAYCREA(レイクレア)
概要
「RAYCREA(レイクレア)」は、ガラスやアクリル板を面照明に変えることができるフィルムを用いた光制御技術。ガラスやアクリル板に「RAYCREA」のフィルムを貼付し、パネルの端部にLED光源を設置することで、フィルムを貼付した面全体を光らせることができる。フィルムには面積の制限がなく、光の入射角によって光る明るさが異なるため配光制御が可能。フィルム自体も薄くて軽量なため実用性が高く、アートや建築、プロダクトなどあらゆる領域での活用が期待されている。
実現事例 実現プロジェクト
Search for Light
光制御技術「RAYCREA」を用いて日東電工株式会社が世界最大の家具・デザインのイベント「ミラノデザインウィーク2021」に初出展。建築照明デザイナーの面出薫氏をクリエイションパートナーに迎え、新たな面照明の可能性を切り拓く「RAYCREA」を使った展示を行った。「Search for Light」と題されたこの展示では、幾重にも重ねられた光と色のパネルにより、神秘的で浮遊感ある空間インスタレーションを演出した。
なぜできるのか?
ガラスやアクリル板を面照明に変える技術
一般的なガラスやアクリル板に「RAYCREA」のフィルムを貼付し、端部にLED光源を設置することでフィルムを貼付した面全体を光らせることができる。フィルムは長さの制約がなく、様々なサイズのパネルに設置することが可能。RAYCREAを貼ると片面が光り、片面は透明性を保ち、さらに発光していない時は透明なままのため透明なガラスやアクリルの見た目を保てるという自由度を持つ。
配光制御の実現
「RAYCREA」は面照明でありながら配光制御を実現。フィルムが光の向きを制御するため角度によって明るさが異なり、光を必要とする方向を明るく照らし、光を必要としない方向はまぶしさを低減することができる。
柔軟性に富んだフィルム
フィルムは薄くて軽く、曲面への貼り付けも可能なため表現力に富んだ発光面をつくり出すことが可能。多彩な色をまとうRAYCREAのパネルを重ねると、色と光、そして透明性の表現も自在に拡げることができる。
相性のいい産業分野
- アート・エンターテインメント
「RAYCREA」を用いた美しい光の演出のインスタレーション
- 生活・文化
天井ガラスなどに貼ることで昼間はそのまま窓ガラスとして、夜間は光を灯らせて照明として使用
- 流通・モビリティ
愛車のウィンドウに「RAYCREA」を貼りつけることで、車を光でデコレーション
- メディア・コミュニケーション
「RAYCREA」を看板や標識に用いることで、夜でも識別できる光る看板・標識に早変わり
- 医療・福祉
ナースステーションや廊下のガラス面に貼り付けることで、夜間も視認性の高い安全な空間を実現
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top images:© 日東電工株式会社