No.448
2021.10.14
自律制御と遠隔操作を兼ね備えた宇宙特化型作業ロボット
GITAI S1(ギタイ エスワン)
概要
「GITAI S1(ギタイ エスワン)」とは、宇宙ステーション船内外や軌道上サービス、月面基地開発における特定の作業を自動化するために開発された特化型作業ロボット。AIを用いた自律制御と、地上のオペレーターによる遠隔操作を組み合わせることで、工具操作や組み立て作業など従来のアームロボットでは困難であった汎用的な作業を1台のみで遂行できる。宇宙空間における安全で応用性の高い労働力として、宇宙開発に大きく貢献することが期待されている。
実現事例 実現プロジェクト
SpaceX(スペースエックス) CRS-23 Rocket
「SpaceX(スペースエックス) CRS-23 Rocket」とは、2021年8月に打ち上げられた、宇宙輸送サービスを行う企業Space Xが開発したロケット。ロケット内部には、宇宙用特化型作業ロボット「GITAI S1」を乗せており、打ち上げ翌日には国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングに成功した。今後、ISS商用モジュール内において、GITAI S1の船内作業・宇宙組み立て作業を行う技術実証実験を行う予定。
なぜできるのか?
自律行動技術と遠隔操縦技術を組み合わせた半自律・半遠隔システム
GITAI S1は、AIを用いた自律制御と地上からの遠隔操作システム「GITAI H1」による操作を組み合わせることで汎用的な作業が可能。スイッチ操作や工具操作、組み立て作業など、幅広い作業過程をロボット1台のみで行うことができる。
負荷の高い作業を可能にする高性能技術
GITAI S1は、効率的な放熱構造を備えた高性能モータドライバや光ファイバーによる小型の高信頼性通信システムを搭載。宇宙空間の中で、地上と通信しつつ負荷の高い作業を遂行できる性能を持つ。
相性のいい産業分野
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top Image : © GITAI Japan株式会社