No.455
2021.10.20
野菜摂取量を見える化するデバイス
ベジチェック
概要
「ベジチェック」とは、センサーに手を当てるだけで、推定野菜摂取量を見える化してくれるセンシングデバイス。LEDを搭載したセンサーによって測定した皮膚のカロテノイド量(緑黄色野菜に豊富に含まれるリコピンやβ-カロテンなどの色素成分。健康維持に良い影響を与えることが報告されている)をもとに、120段階の野菜摂取レベルと6段階の推定野菜摂取量を独自のアルゴリズムで算出し、タブレット上に表示する。従来の採血による栄養チェックと比べ、ベジチェックは数十秒で測定が完了するため、その場で自分の野菜摂取状態を確認することが可能。気軽に毎日測定できる健康管理ツールとして、食生活の改善や野菜摂取への意識づけにつながることが期待されている。
なぜできるのか?
皮膚のカロテノイド量から野菜摂取量を推定
野菜(特に緑黄色野菜)に含まれるカロテノイドは、栄養分として吸収されてから2~4週間後に皮膚にも蓄積することが分かっている。そのため、皮膚のカロテノイド量を測定すれば、野菜摂取量を推定することができる。
LEDの反射光からカロテノイド量を計算
ベジチェックのセンサー内部にはLEDが搭載されており、手のひらを当てると光が照射される。照射によってさまざまな深さや角度から得られる反射光を、センサー内の検出部で測定し、独自のアルゴリズムを用いることでカロテノイド量を算出している。
相性のいい産業分野
- 官公庁・自治体
企業や自治体に向けた職場での健康管理サポートツール
- 教育・人材
学生の健康診断における新しい測定項目として野菜摂取レベルを測定
- 生活・文化
家庭の健康維持・増進を助ける健康アドバイスサービス
- 航空・宇宙
宇宙空間でも設備要らずでその場で気軽にできる栄養チェックツール
- アート・エンターテインメント
測定した野菜摂取量で変化・成長するインタラクションアートや育成ゲーム
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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ベジチェック(R)が提供する直感的なインターフェース「皮膚の測定による野菜摂取量充足表示」は、カゴメ株式会社の特許技術(特許第6841557 他多数)
Top Image : © カゴメ株式会社