No.473
2021.11.01
直接触れることなく操作可能なディスプレイ
静電ホバータッチディスプレイ
概要
「静電ホバータッチディスプレイ」とは、直接触れずに指を浮かせた状態で操作できるディスプレイ。最大約5cm離れた指を検知できるため、タッチレスで端末やデジタルサイネージなどの操作が可能。触れる必要のある従来型のディスプレイとは異なり、公共施設や商業施設などでウイルス感染対策や衛生管理面から求められる非接触のニーズに対応する。静電ホバータッチディスプレイは、受付や案内端末での活用に加え、食品・薬品工場など衛生管理が必要な生産現場や工事現場など、様々な領域での活用が期待される。
なぜできるのか?
静電容量方式のタッチパネル
静電ホバータッチディスプレイには、画面に指を近づけると発生する微弱な電流「静電容量(電荷)」の変化をセンサーで検知し、指の位置を把握する静電容量方式のタッチパネルを採用。指を画面に近づけると、人体の静電容量にセンサーが反応し、画面に接触する寸前でポインターを動かすような操作ができる。新たに開発した高感度タッチコントローラーで、最大約5cm離れた位置にある指を高精度で検知し、操作を可能にしている。
タッチディスプレイに関する知見と独自技術
シャープはこれまで多数のタッチディスプレイを手がけており、駅などの公共施設や商業施設、学校、工事事業者やコンビニ事業者など各分野に提供してきた。独自技術として、複数のタッチセンサーを同時に読み取り、隣接したセンサー間でノイズをキャンセルする技術を開発し、高精度・高感度なタッチパネルを製作。それにより、従来技術では難しかったタッチディスプレイの大型化を実現している。静電ホバータッチディスプレイは、15インチ程度の中型から55インチ程度の大型までのサイズで展開を予定している。
相性のいい産業分野
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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