No.481
2021.11.05
パフォーマンスと音楽を融合するカーペット
Tapis Magique
概要
「Tapis Magique」は身振りと音を同期させるインタラクティブな電子ニットカーペット。感圧センサーが内部に張り巡らされており、上に乗る人の動きをセンサーがリアルタイムで3Dデータ化し音響データに変換することで、複合的なサウンドを生成する。また、暗闇で発光する糸を使うことで、夜間において星空をつくり出すような演出も可能。ダンサーの即興的な身振りに合わせて音を生成することで、今までにない新たな表現手法や作品が生まれることが期待されている。
なぜできるのか?
感圧センサーを内蔵
「Tapis Magique」は感圧センサーを内蔵した電子カーペット。「バティック」や「イカット」といった東南アジアの伝統的なテキスタイルと伝統的な舞踏にインスパイアされて開発されたデバイスで、上に乗る人の身振りに合わせて動きを内蔵のセンサーが音に変換し、即興的に音楽を演奏、没入型の音響空間をリアルタイムで作り出す。
身体の動きを音響データに変換
「Tapis Magique」は導電性繊維による積層造形プロセスで編みこまれており、5つの層から構成される。内部には無数の感圧センサーが張り巡らされ、上に乗る人の身振りをリアルタイムで3Dデータ化し、センサーごとにMIDIストリームにマッピングすることで、さまざまなサウンドが生成される。
発光性の糸を使用
表層部分は人工のミンク糸で編まれているが、発光性の糸を使用することで夜間のパフォーマンスにおいて光る星空を作り出すような演出も可能。創造的で従来の型にはまらない、身振りによるオリジナルのインプロビゼーション(即興演奏)が可能になる。
相性のいい産業分野
- アート・エンターテインメント
家族や友達みんなで楽しめるサウンド付きツイスターゲーム
- 生活・文化
体の動きに従ってインストラクターの自動音声が流れるエクササイズ&瞑想用マット
- スポーツ
全身の感圧センサーでアスリートの身振りの3Dデータを生成することで、理想的なフォームを追求できるスポーツウェア
- 医療・福祉
要介護者の身振りをセンシングして3Dデータ化し、リハビリをサポートするセンシングウェア
- メディア・コミュニケーション
点字ブロックに感圧センサーを仕込むことで視覚障害者を音声で正しく誘導
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top images:© MIT Media Lab