No.487
2021.11.10
太陽光熱を使ったサステナブルな調理法
ソーラークッキング
概要
ソーラークッキングとは、太陽光の熱で調理する調理法。箱型のソーラーオーブンやパラボラアンテナ型のもの、筒型のものなどソーラークッカーと呼ばれる専用の調理器具を使用し調理を行う。ソーラークッカーは身近な材料からも制作できる。チリのアタカマ砂漠付近の村では1989年から料理にソーラークッキングが用いられており、2000年には同地に太陽光で作った料理を振る舞う「ソーラーレストラン」がオープン。ガスや電気を使用しないため、災害対策のほかサステナブルな調理法として注目を集めている。
なぜできるのか?
ガスや電気を使用しないサステナブルな調理法
ソーラークッキングとは、太陽光の熱を利用した調理法のこと。ソーラーパネルのように電気に変換して使用するのではなく太陽光熱をそのまま使用するのが特徴で、お菓子作りから炊飯までほとんどの調理をソーラークッキングで行うことができる。ガスや電気を使用しないため、災害対策のほか環境にやさしいサステナブルな調理法として注目を集めている。
身近なもので簡単にできるソーラークッキング
ソーラークッキングを行うにはソーラークッカーと呼ばれる専用の調理器具が必要で、形状は箱型のソーラーオーブンやパラボラアンテナ型のもの、真空管を利用したものなどさまざまな種類がある。形状は太陽光を集めるための曲面を作ることが重要で、アルミホイルや空き缶、段ボールなど、身近なもので簡単に作成できる。
ソーラークッキングで広がるSDGsの輪
世界有数の日射量を誇るチリのアタカマ砂漠では1989年からソーラークッキングが行われていた。当初は薪などの資源を使用しない調理法として使用されていたが、観光客の注目を集め、2000年には太陽光で作った料理を振る舞う「ソーラーレストラン」がオープン。同国の研究センター「SERC Chile」が昨年ソーラーオーブンを自作する方法を説明したマニュアルを公開したり、JAXAでもソーラークッカーが紹介されるなど大きな注目を集めている。
相性のいい産業分野
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top images:© Solar Cookers International