No.521

2021.12.03

「音」で品質検査するAI分析ソリューション

AI異音検査システム

AIを活用した異音検査システム

概要

「AI異音検査システム」とは、音データを分類し、異音を判定するAI分析ソリューション。検査走行中の車内の音データを人の聴覚特性に基づいて分類し、データベース化しAIに学習させる。抽出された1万個以上の特徴量から異音を判定するAIモデルを作成。これまで検査員の聴覚や身体能力に依存しており、音の標準化や共有・継承が困難だった異音検査のAI化を進めることで、検査工程の属人化解消と品質安定化を実現。今後は他の検査工程への展開も期待される。

異音検査システムの概要

なぜ生まれたのか?

車の出荷前の検査項目である異音検査は、検査員の聴覚で「音」を聞き分ける官能検査であるため、個人の聴力に影響を受けやすい工程となっていた。将来予想される検査員の高齢化による聴力の衰えや個人差に対応するため、AI化の検討を開始した。

なぜできるのか?

集音データのAI判定とデータベース化

検査走行中の車内の音データを人の聴覚特性に基づいて分類し、抽出された約1万個以上の特徴量から異音を判定するAIモデルとデータベースを作成。検査員の聴覚に依存しこれまで標準化が困難だった「音データ」の検査作業者同士での共有や継承を、AI実装にすることで、定量的な判定基準を設けて継承することを可能にした。

音に合わせたマイク選定

AIによる音の分析ソリューションにおいては対象の音に合わせたマイク選定が重要とし、車内異音用に集音マイクを新たに選定。AI開発に適切な集音や設備設計に取り組んだ。

AIによる安定した検査精度の確保

音のデータに基づいた安定した検査品質の実現のため、熟練検査員の経験や判断をAIに学習させて検査精度を高めている。実際の品質検査工程で「AI異音検査システム」の検証を開始し、実運用に向けて繰り返し精度向上や最終調整に取り組んだ。結果、検査精度を安定的に確保し、本稼働の品質安定化を実現した。

相性のいい産業分野

製造業・メーカー

自動車や製品の品質チェックの効率化と最適化

流通・モビリティ

乗り物の音に異常があった際に運転手に警告を出す異音検知端末

教育・人材

打検士やソナーマンの補助器具

AI

音により危険や異常を検知できるAIを搭載したロボットやアプリケーション

この知財の情報・出典

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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