No.554
2022.01.12
人工知能と人工ボディによる、人間のようなヒューマノイド
Ameca(アメカ)
概要
「Ameca(アメカ)」は、人工知能と人工ボディによりつくられたリアルな人間に近い表情・ジェスチャーを再現できるヒューマノイド。プログラミングされたモーションキャプチャーによる目や口の仕草、指のジャスチャー、ゴム製の皮膚などによって限りなく人間に近い印象を見る人に与える。AmecaはAIをテストするプラットフォームとして開発されており、機械学習アルゴリズムの開発などを社外の開発者に開放していく。人工知能やプログラムを組み合わせていくことで、感情が宿ったような反応を示すヒューマノイドの開発などロボティクス研究の促進が期待される。
なぜできるのか?
独立したモジュラー設計によるアップデート
ハードウェアとソフトウェアの両方がモジュール式であるため、簡単にアップデートができる。また全てのモジュールは独立して操作できるため、頭や四肢のみを使用することも可能。将来的なアップデートで身体パーツを追加していくこともできる。
リモートでの操作が可能
搭載されているロボットオペレーティングシステムTritiumは、インターネットに接続した任意のデバイスからWebブラウザで動作するよう設計されている。簡単なログインで、ロボットの更新や調整などリモートで操作することができる。
多くのプログラミング言語に対応
Tritiumシステムは、ほぼすべてのソフトウェアで動作するように設計されているため、互換性の問題を恐れることなく、ほとんどのコーディング言語を使用して操作が可能。
相性のいい産業分野
- ロボティクス
限りなく人間に近い表情・仕草を獲得したロボットの開発
- メディア・コミュニケーション
アバターを搭載した接客ロボットとして遠隔勤務を実現
- アート・エンターテインメント
リアルな実態を持つバーチャルモデル・インフルエンサーの登場
- 医療・福祉
限りなく人間に近いビジュアルのモデルを用いた次世代の医療教育
- 生活・文化
家族や恋人・故人など、大切な人をAIと人工ボディにより完全再現したデジタルクローン
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top Image : © Engineered Arts