No.596

2022.02.18

瞳に装着するソフトレンズ型XRデバイス

スマートソフトコンタクトレンズ

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概要

「スマートソフトコンタクトレンズ」とは、ソフトコンタクトレンズに電子回路を組み込むことで、眼球につけるだけで簡単にメタバースへと移行できるXRデバイス。メタバース市場の拡大に伴いヘッドセット型やゴーグル型のXRデバイスが流通する中、軽量化を求めてコンタクトレンズ型のXRデバイスの開発が進んでいるが、ビジョンの拡張にはディスプレイを必要とするため、レンズ部分にはハードコンタクトレンズの使用が不可欠だった。本知財では、ハードコンタクトレンズよりも利用者が多いソフトコンタクトレンズに伸縮性回路を統合することに成功。軽量かつ瞳に装着できるXRデバイスは、よりシームレスなメタバースへの移行が可能となるだけでなく、生体情報の取得など様々な場面での活用が期待できる。

なぜできるのか?

電子回路とソフトコンタクトレンズの統合技術

本知財では、製造過程で材料を膨張・収縮させることにより、コンポーネントや電子回路をソフトコンタクトレンズの材料であるヒドロゲルに統合することに成功した。この技術は米国の特許を取得。ソフトコンタクトレンズをXRデバイスとして使用することが可能となった。充電用の液体スマートケースの中で一晩保管することで繰り返し使用できる。

大手コンタクトメーカーとの共同開発

本知財では、ソフトコンタクトレンズの大手メーカーであるBausch&Lomb(ボシュロム)のレンズを使用して開発が進められている。レンズ型のデバイスは装着感が重要視されるが、実際に流通しているソフトコンタクトレンズを活用し開発するため、快適な装着感を実現した。

単一のレンズに複数の機能を搭載

このレンズでは、「電子コンタクトレンズ用センサー」「オートフォーカス機構」「まばたきから電力供給」「血糖値の測定」などの機能が特許申請されている。これらの機能を組み合わせることで、単一のレンズで、遠近両用の視力の補正や、モバイルデバイスと連動したナビゲーションの表示、癌やウイルスの検出などが可能となる。

相性のいい産業分野

メディア・コミュニケーション

大きなウェアラブルデバイスを使用しない、より没入感を追求したXRデバイス

IT・通信

涙液やまばたきから生体情報を読み取る健康管理デバイス

医療・福祉

視覚障がい者や視力矯正が必要な人に向けた、視覚支援デバイス

生活・文化

目的地までの道順を表示する「ARナビ」

アート・エンターテインメント

視界に表示される情報を頼りにプレイする、AR脱出ゲーム

旅行・観光

観光客に地域の歴史や観光スポットを紹介する「AR観光ガイド」

この知財の情報・出典

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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