No.606
2022.02.28
脳波でコマンド操作できるウェアラブルデバイス
NextMind(ネクストマインド)
概要
「NextMind(ネクストマインド)」は、脳の視覚野の電気信号を読み取り、見るだけでコンピューターやVR画面でのコマンド操作を可能にするウェアラブルデバイス。独自のセンサー技術によって脳の視覚野の電気信号を読み取り、得られた情報を機械学習アルゴリズムによってリアルタイムに入力コマンドに変換することができる。また、ダウンロード可能なソフトウェア開発キットを用いることで、ユーザー自身がNextMindデバイスを活用したアプリやゲームを簡単に開発することも可能。将来的には、デジタル社会に新たな体験を生む操作デバイスとしての社会実装が期待されている。
なぜできるのか?
脳の電気信号を読み取るNextMindセンサー
NextMindのデバイス本体は、独自センサーの特許技術によって装着した脳の電気信号を感知。また、デバイス自体は60gと軽量で、VRゴーグルのヘッドバンドや帽子などあらゆるものにクリップすることで簡単に利用できる。
リアルタイムにコマンド変換を行うNextMindエンジン
NextMindは、独自の機械学習アルゴリズムを備えたエンジンによって、視覚野の電気信号を1秒未満単位で分析・解釈しリアルタイムで入力コマンドに変換。さらには、使用すればするほど学習によってエンジンが直感的に働き、思考と行動の間のギャップを減らすことができる。
ダウンロード可能なNextMind SDK
DEV KIT(開発キット)に含まれているSDKを利用して、ユーザーは思いついたものを簡単に作成することが可能。チュートリアル、デモアプリとゲーム、コードビルディングブロックなどのすぐに使用できるUnityリソースとなっており、HPよりダウンロードができる。
相性のいい産業分野
- IT・通信
身体的な動作を必要としない直感的で素早い操作ツールの開発
- アート・エンターテインメント
脳波で操作するVRゲームやアプリ
- 医療・福祉
身体にハンディキャップを持つ人でも操作できるデジタルデバイス
- 流通・モビリティ
脳波とブレーキ・アクセル機能を連携させた自動運転モビリティ
- スポーツ
身体的な動作を必要とせずに対戦できる「脳波スポーツ」
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