No.609
2022.02.22
あらゆる粉末を「水で溶ける錠剤」にする技術
水溶性崩壊錠
概要
「水溶性崩壊錠」とは、あらゆる粉末を炭酸発泡剤(炭酸塩・重曹やクエン酸等)を使用せず、 水に迅速に溶けるタブレット(錠剤)にできる技術である。従来、タブレット状(粉末)のものを溶かすには温水で溶かす必要があったが、冷水でも炭酸発泡をさせずとも、冷水で容易に崩壊する。また、優れた硬度を有し、保管又は輸送時の衝撃によって損傷を生じる事は殆ど無く、形状を保持できる。固形化によって、洗浄剤や洗剤、食品などにおいては毎回の計量が不要になり、また設備や製造現場での使用でも粉舞いの心配がなくなるなどの利点から、将来、一般消費者向け製品から業務用まで様々な分野で実用化が期待される。
なぜできるのか?
計量不要
粉末を錠剤化できるため、使用の際、毎回の計量が不要になるほか、誤った量を投入する可能性がなくなるため、手間やミスを防ぐことができる。
粉舞いなし
粉末を固体化することにより、粉舞いがなくなり、人体への吸入や設備に悪影響を及ばさない。粉舞いが懸念されているあらゆる設備や製造現場で活躍が可能。
包装資材・保管場所の削減
粉末をタブレット錠に固体化することで、小型化による包装資材の削減や輸送にかかるエネルギーの削減、保管場所の削減が可能。また、優れた硬度を有しているため、保管又は輸送時の衝撃によって損傷を生じる事は殆ど無く、形状を保持できる。
安全性
食品添加物規格以上の高い安全性の原材料で構成されている。また、原料は無臭のため、食品や飲料、洗濯洗剤や洗浄剤などへ香りの影響がない。
相性のいい産業分野
この知財の情報・出典
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Top Image : © 株式会社 日本抗菌総合研究所