No.639
2022.03.15
買い物のCO2排出量を可視化・制限するクレジットカード
DO BLACK(ドゥー・ブラック)
概要
「DO BLACK(ドゥー・ブラック)」とは、買い物でのCO2排出量を可視化し、上限を超えた場合に制限を設ける機能を持つクレジットカード。ユーザーは、Webアプリケーション上で自身の消費活動によるCO2排出量を簡単に把握することができ、年間で設定された上限を超えるとクレジットカードを使用できなくなる機能のほか、寄付や環境プロジェクトへの投資を通じたカーボンオフセット(CO2排出量の埋め合わせ)も可能。従来、クレジットカードは値引きサービスやポイント付与機能など、大量消費を加速させる側面があった。一方、DO BLACKはCO2消費を見える化することで、環境負荷の観点から消費活動を抑制。個人の環境意識を高め、実践に繋げるサービスとして、世界中での展開が期待されている。
なぜできるのか?
アルゴリズムによるCO2排出量の計算
DO BLACKは、消費者のCO2排出量を計算し、地球環境への影響を計算するアルゴリズム「Åland Index(オーランド指数)」を活用。商品やサービスを購入すると、その商品・サービスの購入がもたらすCO2排出量を自動で計算し、可視化してくれる。また、カード自体も植物性素材とエアインク(大気汚染物質から製造されたインク)でつくられている。
Webアプリケーション上でCO2排出量を確認
ユーザーはWebアプリケーション上で自身の消費活動によるCO2排出量をいつでも確認可能。また、アプリケーション上から寄付や国連が認定するCO2削減プロジェクトへの投資を行うこともでき、自身のCO2排出量に応じたオフセット(CO2排出量の埋め合わせ)ができる。
相性のいい産業分野
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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