No.650

2022.03.24

ホログラフィックで空間を共有する複合現実プラットフォーム

Microsoft Mesh(マイクロソフト・メッシュ)

Microsoft Mesh(マイクロソフト・メッシュ)

概要

「Microsoft Mesh(マイクロソフト・メッシュ)」は、物理的に異なる場所にいる人たちが、同じ場所にいるかのような感覚で空間を共有し共同作業などを行うことができる複合現実プラットフォーム。ユーザーは、VRヘッドセットやスマートフォンなどのデバイスを使用し、あらゆる場所からホログラフィックを活用した共有空間にアクセスすることができる。従来のオンライン業務と比べ、ホログラフィックモデルを用いて建設中の工事フロアを仮想空間に映し出すことで、物理的に歩いたり、実寸大の3Dモデルを仮想空間で観察したりといったリアリティのある体験を共有しながら作業を進めることが可能。将来的には、リモートでの相手との意思疎通を深める技術として、ビジネス面だけでなく幅広い分野での活用が期待されている。

なぜできるのか?

現実空間と同じ感覚にさせるホログラフィックや近接通信・空間オーディオ技術

Microsoft Meshは、ホログラフィック技術によって、異なる場所にいる人たちを3Dアバターを使用してリアルタイムで一つの共有空間に表示。近接通信と空間オーディオ技術によって、ユーザーはお互いの相対的な位置を感じることもでき、バーチャル上でも現実空間と同じ感覚で共同作業を行うことができる。

空間上での仮想コラボレーション

Microsoft Meshは、Microsoft 365と統合されているため、カレンダーやワークフローなどといったさまざまなタイムゾーンの作業を、空間上で共有し共同作業することも可能。ホログラフィックモデルも含めさまざまな情報を共有することで、オンライン上でも密接に関わり合い生産性を高めることができる。

相性のいい産業分野

製造業・メーカー

3Dモデルを用いたバーチャルミーティング

住宅・不動産・建築

実際に歩いているような感覚で確認できるオンライン物件訪問

教育・人材

リモートからのホログラムを用いた実践的な指導

スポーツ

ソーシャルディスタンスを保ちながら密集感を味わえるスポーツ観戦空間

この知財の情報・出典

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top Image : © Microsoft Corporation