No.668
2022.04.05
外科医のためのVR手術シミュレーションシステム
Osso VR(オッソブイアール)
概要
「Osso VR(オッソブイアール)」とは、VR(仮想現実)を活用した手術トレーニングシステム。メタバース上の手術室での医師複数人での共同トレーニングを可能にし、手術の知識や効率、精度を分析・評価する。近年、外科医療が複雑化し新たな機材が次々と導入されるサイクルに医師たちが順応できるよう、「Osso VR」は医師や研修医がVR内でリスクのない手術トレーニングを反復を通して習得し、スピーディーな暗記が行えるよう最適化されている。外科医の手術パフォーマンスを向上させる知財として、医療教育を中心に活用が期待されている。
なぜできるのか?
最新鋭の医療機器をシミュレーション可能
「Osso VR(オッソブイアール)」のプラットフォームには、最新鋭の医療機器や設備が搭載され、日常的な手術から特殊な手術までさまざまな手術を体験可能。そのため、実地の研修では体験が難しい術式もトレーニングできる。UCLAやブラウン大学、ワシントン大学など、世界11ヵ国・20校を超える大学病院および8社の大手医療機器メーカーに導入・活用されている。
手術の様子を忠実に再現
「Osso VR」の芸術部門には、ワーナーブラザーズやNetflixなど大手スタジオのトップクラスの人材で構成されており、エミー賞やアカデミー賞にノミネートしたクリエイターが多数参加。シネマクオリティの映像表現で手術の様子が忠実に再現されているため、より本番に近い状況でトレーニングに臨める。
医師のパフォーマンスを向上させる評価システム
「Osso VR」は、医療従事者の知識や手術の正確さ、効率性を客観的に評価。医師や管理者は、手術の手順ごとにダッシュボードを介してこれらの評価を確認できるほか、研修医は手術のプロセスに沿って自動化されたガイダンスを受講できる。
相性のいい産業分野
- 医療・福祉
最新鋭の医療機器の使用法をVR空間でリスクなく訓練
- 教育・人材
研修医の効率的かつ最先端の医療教育に活用
- ロボティクス
「Osso VR」とロボットを組み合わせた遠隔医療
- メディア・コミュニケーション
バーチャル手術室内で医師同士の知識を共有
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
詳細な情報をお求めの場合は、お問い合わせください。
Top Image : © Osso VR, Inc.