No.692
2022.04.21
メタバース時代の新たな食体験を提供する"バター型デバイス"
THE SUSHI DEVICE(ザ・スシデバイス)
概要
「THE SUSHI DEVICE(ザ・スシデバイス)」とは、VR(仮想現実)体験と併せて食されることで、従来の「食事」とは全く異なる食体験を提供するにぎり寿司型バターデバイス。ネタ・サビ・シャリの3カ所や具材の種類で味や香り、口どけの速度が異なるよう設計されており、ユーザーは、VRゴーグルを装着したまま「THE SUSHI DEVICE」を口の中に含むことで、映像の内容とリンクして口溶けによる味や香りの変化を楽しめる。また「THE SUSHI DEVICE」は6種類のフォルムと6種類のフレーバーからなり、これらをランダムに組み合わせることでさまざまな味の感じ方を表現可能。新たな味覚体験を創出するデバイスとして期待されている。
なぜできるのか?
「にぎり寿司」に着目した食体験
開発元のナショナルデパート株式会社は、バターの新しい楽しみ方を提案するブランド「CANOBLE(カノーブル)」を展開。その一環として、VRやASMRと併せて食べることで視覚・聴覚と連動した口溶けを体験できる「VRバター」を提供してきた。同社は新たに、にぎり寿司をモデルに「THE SUSHI DEVICE(ザ・スシデバイス)」を開発。指でつまんで口に入れるまでの動作を簡素化した、メタバース時代の新しい食のスタイルを開発した。
「ネタ」「シャリ」「サビ」が創出する口溶けの味わい
「THE SUSHI DEVICE」では、上あごに当たる「ネタ」が香りの要素を、舌に触れる「シャリ」が味わいの要素を、ネタとシャリをつなぐ「サビ」がネタとシャリの特徴をつなぎ合わせ、口内で溶け合うときに味を一体化させる役割を担っている。
フォルムの違いから生まれる味覚変化のバリエーション
「THE SUSHI DEVICE」のネタの形には、「フラット」「ポリゴンウェーブ」「ソフトマシュマロ」など、全部で6種類の表面加工が存在。形状により口溶けが異なり、バリエーション豊かな変化を提供できる。
相性のいい産業分野
- 食品・飲料
「THE SUSHI DEVICE(ザ・スシデバイス)」が提供する驚きに満ちた食体験
- アート・エンターテインメント
VRデバイスと併用し、”食”をエンターテインメントとして享受
- 生活・文化
未知の味を「THE SUSHI DEVICE」で表現し提供するサービス
- メディア・コミュニケーション
VR空間で同じ味覚体験を一同に味わうゲームやライブイベント
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
詳細な情報をお求めの場合は、お問い合わせください。
Top Image : © ナショナルデパート 株式会社