No.702
2022.04.28
メガネ不要で3Dを体験できるホログラムサイネージ
3D Phantom(3D ファントム)
概要
「3D Phantom(3D ファントム)」とは、LED光源が付いたブレードを高速回転させて、映像を映し出す3Dホログラムサイネージ。光の残像によって3D映像を生成、専用のメガネなどを用いることなく肉眼で体験できる。軽量短小で取り付け場所を選ばず、店舗やイベントでの導入にとどまらず、交通広告など多様な分野での活用が見込まれている。
なぜできるのか?
肉眼で体験できる3D映像
3D Phantomは、専用のメガネなどのデバイスを必要とせず、肉眼で映像が浮かび上がるような体験ができる。その仕組みは、バーサライト(Versalight)という技術をもとにしており、LEDがライン状に付いたブレードの高速回転によるもの。ブレードは高速回転するので目視できず、見る側には光の残像のみが映る。また、映像の背景は黒塗りになっており、黒の部分は3D PhantomのLEDが発光しないため、背景には映像が投影されない。そのため、映像が浮かび上がるかのような効果が生まれる。
クラウドサービスで遠隔操作が可能
3D Phantomでは、ウェブブラウザ上から遠隔操作できる購入プラン『Phantom Cloud』も利用できる。本体の映像光量や映像位置などを操作できるほか、100種類以上のオリジナル公式動画プレイリストも用意。季節やコンセプトに応じて店舗を彩る3D映像が選択できる。3D Phantom専用の映像を作成できる3Dジェネレーター機能も備えており、画像ファイル、フォントや色指定まで幅広い選択肢から3D映像を生成できる。
電力消費、軽量で簡単な設置方法
3D Phantomの電力消費は、1日18時間30日使用しても50Wタイプで約525円と低いのが特徴。重量も本体とスタンドを合わせても約4.5kgと軽量で、1台であれば置くだけで使用できるほか、壁にかけて使用することもできる。
3D Phantomや他のデバイスと同期可能
3D Phantomは、1台だけで使うことができるほか、複数台をつなげて画面を拡張したり、同期させたりできる。音声や照明装置、音響装置や他のビジョンなどとシームレスに連動させられる製品『3D Phantom DMXインターフェースボックス』を使えば、より幅広い活用方法が期待できる。
相性のいい産業分野
- アート・エンターテインメント
モネやダリなどの絵画を立体で上映し、「絵の中に入り込める」イマーシヴ展覧会
- 住宅・不動産・建築
内見できない物件の内部などを視覚的に説明する不動産仲介業者用資料
- 旅行・観光
感染症や政変などで渡航できない国の観光地を巡る3D観光ツアー
- 医療・福祉
言葉でイメージしにくい患部を立体サイネージで視覚的に説明する3D映像資料
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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