No.704

2022.04.29

「顔画像」から脳波を推定するアルゴリズム

Face2Brain

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概要

「Face2Brain」とは、顔画像から表情、視線、瞳孔などのデータを取得し、脳波を推定するアルゴリズム。脳波計なしで推定でき、顔写真が取得できる機器である車載カメラやWebカメラへの搭載や、API連携が可能。従来、脳の活動をモニタリングする場合、脳波計などのデバイスの装着が必要な場合が多く、装着時の負担感が課題だった。一方、「Face2Brain」では、車の中や病院など、脳波計の装着が難しい環境でもカメラさえあれば脳の状態を推定可能。対象者の動作を遮ることなく自然に測定できることから、日常生活や集中力が必要なシーンでの活用が期待されている。

Face2Brain

Face2Brain

なぜできるのか?

ディープラーニングによるタイムリーな脳波検出

「Face2Brain」では、脳波の推定にAIを活用。表情と脳波の関連性に着目し、客観的かつ連続値的な脳波データのディープラーニングにより測定対象者の脳波をタイムリーに検出できる。

覚醒度の測定に有効

「Face2Brain」によって推定された脳波は、特に覚醒度を示すデルタ波において、密接な関わり合いの推定結果を示す。そのため、車の運転時や建築現場・製造現場などの、注意力や判断力が求められる現場での活用に適し、覚醒度を推定できるため、作業者への休息指示を行うなど、安全管理へも応用できる。

相性のいい産業分野

生活・文化

デスクワーク中の社員の集中力を計測し生産性を向上

住宅・不動産・建築

建設現場の作業員の覚醒度をセンシングし事故を未然に防止

流通・モビリティ

トラックの車内カメラに搭載しドライバーの眠気を検知

製造業・メーカー

監視ロボットに搭載し負の感情を抱いている人物を把握

スポーツ

アスリートの試合時の精神状態をセンシングしメンタルをトレーニング

この知財の情報・出典

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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