No.744
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2023.03.24
触れるだけで大人か子どもかをセンサーが判定
属性識別システム
概要
「属性識別システム」とは、タッチセンサーを触るだけでユーザーが大人か子どもかを判定できるシステム。センサーが検知した接触部の静電容量やその変化量からユーザーの体格を割り出し、大人と子どもを識別する。ユーザーの事前登録不要かつ不特定多数の利用でも体格を識別できるほか、触れるだけの属性識別は、チャイルドロック等の安全装置における複雑な操作無しに、タッチのみでの容易な機能コントロールを可能にする。電化製品や住居のオートロックシステムなどに実装でき、日常的な危険の回避や安全性の向上に役立つ技術として期待されている。
なにがすごいのか?
タッチするだけで大人と子どもを識別できる簡便さ
複雑な操作やユーザーの意図を介さず行える無意識下でのセンサー識別
ユーザーの事前登録なしで不特定多数の体格属性を識別できる汎用性の高さ
なぜ生まれたのか?
株式会社NejiLaw MO IP Innovation(NejiMO)では当初、ウォーターサーバーにおけるチャイルドロックの開発を推進。しかし、従来のチャイルドロックは、操作をあえて困難にすることで操作可能なユーザーかどうかを識別するものが主流で、力を要するため高齢者にも操作が難しかったり、子供が動作を覚えて真似することで操作できたりといった課題があった。そこでNejiMOは、ユーザーの属性をセンサーで自動で識別し、操作に制限が加えられる「属性識別システム」の開発に着手した。
妄想プロジェクト 妄想プロジェクト
子供時代にだけインタラクションが起きる神秘的なおもちゃ
子どもにとってかけがえのない「友達」であるおもちゃ。大人になっても大切に保管している人もいるかもしれないが、大半の子どもは大人になる過程でおもちゃと「決別」し、いつの間にかその存在を忘れてしまう。しかし、「属性識別システム」を使えば、永久保存したくなるおもちゃを作れるかもしれない。
「属性識別システム」を搭載したおもちゃは、子どもが大人になる過程で動かなくなる。その封印を解くのは、未来の子どもたちだ。おもちゃ箱に眠っていたおもちゃが、息子・娘たちの手により数十年の歳月を経て息を吹き返すー。その光景は、子どものみならず、大人にとっても感動の瞬間であるに違いない。
なぜできるのか?
静電容量の大小を利用した判定
「属性識別システム」には「計測部」と「処理部」があり、「計測部」で静電容量とその変化量を測定し、「処理部」で静電容量とその変化量があらかじめ設定された閾値を超えたかどうかを判定する。静電容量とその変化量はユーザーの体格属性に応じて変化するため、操作を複雑にすることなく、触れるだけで大人か子どもかを判定することが可能になる。
接触面積に依存しない識別
一般的なタッチセンサーで用いられる誘電体(電気を通さない物質)は、ユーザーとセンサーの接触面積が大きくなるにつれ、静電容量の変化量も比例的に増大する傾向があった。一方、「属性識別システム」の素材である導電体(電気を通す物質)は、接触面積が大きくなっても静電容量の変化量はほとんど前後しない。そのため、接触面積に関わらず、体格の違いを判定できる。
高い汎用性
「属性識別システム」は、ステンレスやアルミ合金、透明電極層成膜ガラスなど、導電体であればセンサ化が可能。そのため、さまざまなプロダクトに応用できる。
相性のいい産業分野
この知財の情報・出典
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