No.786
Sponsored
2023.08.10
1アクションで読み取り可能な“剥離型”QRコード
ウィンドウQRコード
概要
「ウィンドウQRコード」とは、最初は読み取ることができないQRコードを、1アクションで読み取れるようにする技術。例えばQRコードの周縁部をシールで覆うことで、QRコードとしての外観を維持しつつ盗み撮りといった不正利用を低減、シールを剥離するとQRコードとして読み取ることが可能になる。シール剥離という心理的ハードルを設けることで不正利用を低減しつつ、QRコードの認知度を活用したパッケージデザインなどへの応用が期待される。
なにがすごいのか?
外観はQRコードであるが、そのままでは読み取ることが不可能。
シール剥離という1アクションにて読取可能となる簡易さ。
QRコードにて顧客吸引を行いつつ不正利用を防止。
なぜ生まれたのか?
商品購入前にQRコードを勝手に読み取られてキャンペーンに応募される等、QRコードを不正に利用されてしまうことがあった。そして不正利用されてしまった場合、勝手に読み取られたかどうかはQRコードの見た目では判断できないという課題もあった。そこでデンソーウェーブの研究者は、QRコードの外観は維持しつつも、シール剥離という1アクションを設けることで不正利用の低減へ繋げる本アイデアに至った。
妄想プロジェクト 妄想プロジェクト
コレクションしたくなるNFT型広告「QR×AR コマーシャル」
オンラインやメタバースでのモノの購買が便利に・シームレスになっていけばいくほど、それに追従するようにリアルな購買体験に求められる広告の形もさらに進化していくだろう。
例えばコンビニやスーパーで商品を選ぶ時、客はパッケージに付けられたQRコードを読み込むことで5秒間のARコマーシャルを見れるようにしたらどうだろうか。このQRコードは2段階式であり、気に入った5秒広告の商品を購入して家に持ち帰り、QRコードの上に貼られたシールを剥がして再度読み込むことで、今度は30秒verの限定映像を見ることができる。映像だけではなく音楽・音声小説なども活かすことで、消費者はただ商品を買うだけではなく、その広告にストーリーを感じてファンになりながら、持続的な購入体験をすることが可能となる。読み込みと同時に限定NFTを付与できる仕組みにすれば、ラインナップの広告をコレクションするという新たなカルチャーが生まれるだろう。
なぜできるのか?
QRコードの外縁を物理的に覆い隠す
例えば外縁をQRコードと同色のシールで覆うことで、コードの領域が判定不可能となり、カメラで読み取ることができなくなる。
1アクションを経て読取り可能となる
シールを剥離することで、読み取り可能なQRコードとなる。ユーザーは、商品購入後、所望のタイミングでQRコードを読み取ることができる。
相性のいい産業分野
- 食品・飲料
商品販促の景品や特典としてQRコードを付与
- 教育・人材
2段階のQRコードで問いと答えを用意した教科書や謎解き
- メディア・コミュニケーション
シール剥離前と剥離後で読み取り結果が異なる二段階コミュニケーション
- アート・エンターテインメント
シール部分にクロミック材料を用いることで、紫外線照射や温度に応じて読み取り可能となるQRコード
- 製造業・メーカー
QRコード商品をカメラ画角内に大量配置する際に、他のQRを読み取らない対策
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
詳細な情報をお求めの場合は、お問い合わせください。
Top Image : © 株式会社 デンソーウェーブ
QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。