No.787
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2023.08.10
形状を自由にカスタマイズできる、二次元コード生成技術
フレキシブルQRコード
概要
「フレキシブルQRコード」とは、イラストやロゴマークを含めるなど、二次元コードの形状や見た目を自由に設計することができる技術。複数の領域を組み合わせて1つの二次元コードを構成するため、記録できるデータ量の増大も実現する。配置場所やシーンに応じた見た目の二次元コードは、データ領域を効率的に確保でき、形状を自由にカスタマイズできることで、発信者の意図に応じた情報伝達を行う手段として期待される。
なにがすごいのか?
イラストやロゴを含むオリジナル二次元コードを生成可能
正方形に限らず、コの字、L字、I字など様々な形状に配置が可能
記録できるデータ量が増大
なぜ生まれたのか?
従来のQRコードは正方形であるため、例えばデザインの観点から、チラシにおける貼付位置に悩ましいことがある。そこでデンソーウェーブの研究者は、情報記憶という機能を果たしつつ、かつ、見た目の自由度を高める二次元コードの生成について鋭意検討し、本アイデアに至った。
妄想プロジェクト 妄想プロジェクト
アナログな絵を一瞬でメタバース展示「SKETCH Scan(スケッチスキャン)」
ペーパーレス化が徹底され、イラストもAIで出力することがスタンダードになった未来では、自らの手でイラストや絵画を描くという行為は希少なものになっていく。便利さや効率性が洗練される一方で、アナログならではのフィジカルな創作体験は教育やカルチャーの中で失われていくだろう。
このアプリと連動したQRコード搭載のスケッチブック「SKETCH Scan(スケッチスキャン)」があれば、アナログなイラストが一瞬でSNSやメタバースへと同期が可能となる。スケッチブックの紙の端にさりげなく印刷された枠がQRコードとして機能し、イラストの書かれたスケッチブックをカメラでスキャンするだけでSNSヘの投稿やメタバース展示会場への出展が可能となる。手書きのメモをデジタル化する技術は従来より存在していたが、この「SKETCH Scan(スケッチスキャン)」はアップロードだけではなくユーザーが相互に作品を鑑賞・売買できるプラットフォームとしても機能する。アナログな手書き体験と仮想世界への接続をQRコードがスムーズに担うことで、老若男女が手軽に自らの手で絵を描き、発表する機会を提供することができるだろう。
なぜできるのか?
デザインを組み合わせた二次元コード
正方形のQRコードと、イラストやロゴマークが付されたデザイン等のその他領域とを組み合わせた二次元コードを生成する。そのため、全体として見た目の自由度が高い二次元コードとなる。
読み取りに影響を与えない領域を活用
デザイン領域は、読み取りに影響を与えない領域を活用する。そのため、イラストやロゴマーク、伝えたい文字情報等を二次元コード内に設けることができる。
QRコードの認知度を活用
一部にQRコードが含まれることで、見た目の自由度が高い二次元コードであっても、カメラで読み取り可能な二次元コードであることをユーザーに認識してもらえる。
相性のいい産業分野
- 生活・文化
組織や企業のロゴをQRコードに含ませることで知名度と信用を蓄積
- アート・エンターテインメント
違和感なくQRコードを含有する絵画、デザイン
- 医療・福祉
読み取り情報と目視情報の併用を通じて人的ミスを予防
- 官公庁・自治体
地域性を反映したゆるかわQRコードを通じた地域おこし
- メディア・コミュニケーション
QRコードの認知度を有効活用したオリジナルQRコードコミュニケーション
- IT・通信
自由領域への署名とスキャニングで、デジタル署名を一度に集めることができるキャンペーン応募施策
- 金融・保険
目視の判子の鑑定を、QRコードと捺印とを組み合わせてスキャニングする高精度デジタル照合
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
詳細な情報をお求めの場合は、お問い合わせください。
Top Image : © 株式会社 デンソーウェーブ
QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。