No.1004
2025.01.09
遠くも近くもクリアに見える、自動でピントが合うメガネ
オートフォーカスグラス / Elcyo Glasses
概要
室内「オートフォーカスグラス」とは、自動でピントが合うメガネ。「オートフォーカスモード」と「マニュアルモード」の2つのモードがあり、「オートフォーカスモード」では見るものに合わせて自動で、「マニュアルモード」ではフレーム横のボタンやスマートフォンのアプリから手動で度数が調整できる。室内・室外・デスクワークやスポーツなどシーンに合わせてのメガネの度数の使い分けや、老眼の人がメガネを使い分けることなく1本のメガネで度数が自在に調整できる。メガネを使い分ける人や、老眼者や眼病者のQOL向上に寄与する知財として期待される。
なぜできるのか?
液晶レンズによるピント調整
世の中の多くのメガネには、プラスチックやガラスのレンズが使われている。一方「オートフォーカスレンズ」は、多数の液晶分子を基盤の内部に封入した「液晶レンズ」を採用。電圧が加えられることで液晶分子の向きが変わり、光の波面(光の進み方を示す面)が変化するため、電圧を細かく調整して光を結ぶ位置(焦点)を自在に変えられ、電圧を変えるだけでさまざまな度数を実現できる。
アイセンシングによる自動的なフォーカス
「オートフォーカスグラス」はアイセンシング技術を搭載しており、人がどこを見ているかを判定して自動的にフォーカスする。
フレネルレンズによる広視野化・薄型化の実現
「オートフォーカスグラス」では、「液晶レンズ」と「フレネルレンズ」を組み合わせた「フレネル液晶レンズ」を採用。「薄型・大口径」を実現するフレネル液晶レンズは、メガネ用のレンズとして違和感なく(重すぎたり視野が狭すぎたりすることなく)使用可能。
相性のいい産業分野
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top Image : © 株式会社 エルシオ