No.974
2024.12.10
スーツなしで手軽にリアルタイムのモーションキャプチャーができるソリューション
Captury(キャプチュリー)
概要
「Captury(キャプチュリー)」とは、特殊な装置なしで簡単に高精度なモーションキャプチャーができるソリューション。リアルタイム処理用には、全身の動きをキャプチャできる「CapturyLive」と、顔の動きに特化した「CapturyFace」、スポーツなどの複数人の動きに特化した「CapturyInGame」があり、後処理ソフトウェアには、映像を分析し動きを抽出する「CapturyStudio」と、抽出したモーションから3Dモデルを再構成できる「CapturyDome」がある。従来、モーションキャプチャーは、動きの測定にグリーンバックやセンサー付きの専用スーツなどのデバイスが必要だった。一方、「Captury」は、複数台のカメラのみで場所を選ばずにモーションキャプチャーができる。動きを手軽に抽出できることから、映画制作や3Dゲーム開発のほか、医学や研究目的での活用など幅広い用途での活用が期待される。
なにがすごいのか?
特殊なデバイスなしでモーションキャプチャーができる手軽さ
映画からゲーム制作、研究目的まで使用できる用途の広さ
他のソフトウェアと併用できる汎用性の高さ
AIを活用した高速のリアルタイム処理
微細な動きも抽出できる高精度なモーション分析
なぜできるのか?
3ステップのキャリブレーションシステム
「Captury」では、カメラのピント合わせとレンズの歪みと焦点距離を測定するレンズキャリブレーション、座標系から各カメラの相対位置を測定するボリュームキャリブレーションの3つのプロセスでキャリブレーションを実施。これにより、グリーンバックや均一な照明がない乱雑な環境や、動く背景でもモーションキャプチャーが可能になる。
高精度かつ精密なモーション分析
「CapturyLive」では、指を含むあらゆる骨と関節の動きを測定でき、高精度で再現性の高いモーションデータを提供。マーカーレスながら厳しい物理条件や照明条件で録画されたビデオでの追跡も可能にする。
AIを活用した高速のリアルタイム処理
体積最適化ベースのテンプレートマッチングと2種類のAI技術により高速処理とスムーズなアウトプットを実現。「CapturyLive」でのリアルタイム処理や、「CapturyInGame」でのリアルタイムでの選手の動きの追跡データの作成を可能にする。
他のプラットフォームとの連携
「CaptureLive」と「CaptureFace」は、それぞれ他のゲームエンジンやアニメーションプラットフォームとシームレスに統合可能。他のプラットフォームのワークフローに組みこむことで、時間と労力の節約が図れる。
相性のいい産業分野
- アート・エンターテインメント
現実と遜色ないアクションシーンのVFXの制作
- メディア・コミュニケーション
「CapturyLive」でキャプチャした人間の微細な顔の表情を反映したバーチャルヒューマン
- スポーツ
「CapturyInGame」でサッカー選手の試合での動きをキャプチャし分析
- 医療・福祉
ベテランの外科医の神業を3D映像化した新人研修用教材
- 生活・文化
伝統工芸の職人の手わざをキャプチャした3D映像のアーカイブ
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top Image : © Captury