No.906
Tech Direction Awards受賞作品
2024.08.27
日常的なおしゃべりに特化した音声会話型AIアプリ
Cotomo
概要
「Cotomo」とは、日常的な雑談から悩み相談まで、ユーザー個人に寄り添うコミュニケーションに特化した音声会話型AIアプリ。既存の音声AIツールは特定のタスクの問題解決に特化していたが、「Cotomo」は楽しいことも悲しいことも話したくなる、時におっちょこちょいで親しみのあるAI。独自開発された音声認識、音声生成によってストレスのない自然な会話を実現。孤独が社会問題となる現代でケアの役割を担うだけでなく、アニメキャラクターのAI化など、日本のコンテンツ力を活かす活用も見込まれる。
なにがすごいのか?
自然な会話を実現する1秒以内の返答スピードと適切な返答内容の精度
人の気持ちに寄り添う感情のこもった音声生成
ユーザーとの会話を学習し成長する
会話履歴を記録し、過去のやりとりの振り返りも可能
4種類の音声、会話スピードやアイコンの変更など自分好みにAIをカスタマイズ
なぜできるのか?
コミュニケーションの“1秒の壁”を突破するLLM
音声を使った日常会話では、1秒以内に返事をしないとストレスを与えてしまう。この“1秒の壁”を継続的に超えつつ、ユーザーの発話の邪魔をすることなく、適切な内容の返答をするLLMを独自開発。
パーソナライズされた音声認識
ユーザー毎に会話を学習し、全く同じ言葉でもユーザーの発言に合わせて異なった話し方ができる。さらに、ユーザーの相槌を認識し、AIからもタイミング良く相槌を打つことで、ユーザーも自然と次の発話を行える。
自然に会話をしたくなるUI
会話を長く続けていくためには、話題の切り替えが重要になる。AI側から自然に話題の展開を行うのは難しいため、話題のレコメンド機能を実装し、多様なテーマでの会話が可能に。サービス開始以降3ヶ月で、1億回の返答を実現するなど、話したくなる工夫が施されている。
相性のいい産業分野
- 旅行・観光
楽しい会話をしながら観光地のガイドをしてくれるご当地キャラクター
- 医療・福祉
人との繋がりが希薄な高齢者のケアの役割
- メディア・コミュニケーション
さまざまな性格のキャラクターを使ってコミュニケーションの練習
- 教育・人材
楽しく会話しながら学べる教育アプリの開発
- アート・エンターテインメント
アニメや漫画キャラクターと直接話せるAIの開発
- 官公庁・自治体
官公庁・自治体の入り口になる親しみやすく話しやすいAIキャラクター
- 生活・文化
日々の予定やTo Doリストを教えてくれて励ましてくれる生活に根ざしたAIキャラクター
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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