No.1007
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2025.09.17
動画映像をもとに高精度な3次元地図を生成
CV(Camera Vector)技術

概要
「CV(Camera Vector)技術」とは、全方位カメラで撮影した動画映像をもとに、独自の解析技術によって高精度な3次元地図(CV映像)を生成するMMS(Mobile Mapping System)。従来主流だったレーザー点群方式とは異なり、映像をそのまま空間情報として活用できるため、CGなどの図化工程が不要。現実空間の3次元情報を軽量かつ低コストで取得できる。空間情報をベースとした統合データプラットフォームとして、eコマースやインターネット広告など幅広い領域への展開が期待されている。
なにがすごいのか?
全方位カメラで撮影した動画映像をCV(Camera Vector)解析により、3次元地図(CV映像)を作成
3次元地図の中では、精度の高い計測(位置座標、長さ、面積等)を行える
画像上の任意の対象にタグ(3次元)を付け付加情報をリンクし、複数のWEBユーザー間で情報を共有することが出来る
特別なアプリケーションをインストールすることなく一般的なブラウザのみで3次元地図の閲覧・編集・共有ができる
なぜ生まれたのか?
岩根研究所の代表者は北海道大学応用電気研究所で画像認識分野に携わった経験をもとに、ロボットの「眼」となる技術を開発。その後、動くロボットに必要な「世界」として、インターネット上に現実空間をコピーした3Dパラレルワールドを構築することを目指して設立された。現実世界に対になる情報・経済・文化活動を展開できる「もう一つの地球(デジタルツイン)」の創造を目指している。
なぜできるのか?
独自のトラッキング技術
動画の各フレームから多数の特徴点を抽出し、それらの動きをトラッキングすることでカメラの位置と姿勢(X,Y,Z,y,p,r) を取得(CVマップ)。CVマップ上では、三角測量の原理により3次元座標が求められるため、高精度な3D空間情報をリアルに再現可能。
高精度・簡単計測
位置座標、長さ、面積など精度の高い計測ができ、特別なアプリケーションをインストールすることなく一般的なブラウザのみで3D地図の閲覧・編集・共有ができるため、誰でも簡単に利用できる環境が整っている。
対象物の認知性
レーザー点群に比べ、対象物の認知性が高く、CG等の図化工程は不要で、処理の簡素化、軽データ量、低コストを実現出来る。
相性のいい産業分野
- メディア・コミュニケーション
現実空間の3次元情報を活用したリアルタイム広告配信やショッピング体験
- 住宅・不動産・建築
道路・橋梁・建物の3Dマッピング、インフラ点検・維持管理、都市計画シミュレーション
- アート・エンターテインメント
リアルな3D店舗・商品展示による新たなオンラインショッピング体験、仮想空間でのライブイベントや立体教材を活用した教育コンテンツ開発
- 官公庁・自治体
災害時の罹災状況の迅速把握、復興支援、公共インフラの高精度管理
この知財の情報・出典
・NEXCO東日本 スマートメンテナンスハイウェイ(次世代道路管理ツール)
・警察庁・県警 交通鑑識(事故調査用高精度オルソ作成)
・香港道路局、タイ地方道路局(道路施設管理用3D映像データベース)
・True Sim(ドライビングシミュレーター/株式会社東陽テクニカと共同開発)
・電柱・電力施設管理システム(開発中)
・船舶自動運転支援用地図、河川管理システム(開発中)
・災害復興支援システム(開発中)
・3D画像基準点DB、自己位置標定システム(開発中)
この知財の情報・出典 この知財は株式会社岩根研究所が権利者となっています(一部権利満了あり)。
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