No.1052

Tech Direction Awards受賞作品

2025.08.05

万博会場を包み込むサウンドデザイン

EXPO 2025 OSAKA : SOUNDSCAPE

04 EXPO 2025 OSAKA SOUNDSCAPE

概要

「EXPO 2025 OSAKA : SOUNDSCAPE」とは、2025年大阪・関西万博で「いのちのアンサンブル」というコンセプトのもとに構成された夢洲の万博会場を包み込むサウンドデザイン。このサウンドデザインは、「EXPO WORLDs」というプロジェクトによるもので、ヴィジュアルやサウンドの体験を通して万博会場のすみずみに「いのち」を吹き込む。会場は命・祭・街・森・水・空・地というテーマを持つ複数のエリアに分かれて構成され、7名のコンポーザーが参加。人間や自然・テクノロジーという異なる存在たちの“音”を響かせ合い、それぞれのエリアの魅力を高めるとともに、会場をひとつの「生態系(地球)」に見立てて、音を基調とした全体の調和を生み出す。

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なぜできるのか?

すべての楽曲は、BPM(テンポ)を共通化し、エリアを越えて自然に響き合う

すべての楽曲はBPM(テンポ)を共通化することで、エリアを越えて自然に響き合う設計になっている。人間、自然、動物、テクノロジーなど、世界中の「いのち」の音が混ざり合い、ひとつの大きなアンサンブルを奏でる。音は会場のオープンからクローズまで毎日流れ続け、時間帯や天候によって常に変化する。風が吹けば、光が差せば、人が歩けば、音の表情も呼応するような、生きた音の風景がこの場所に広がり、視覚だけでなく聴覚を通しても「いのちの循環」を感じられる。

夢洲会場全体を包み込む時報型サウンドスケープ

江戸時代の「十二時辰」に着想を得て、夢洲会場全体を包み込む時報型サウンドスケープを展開。サウンドアーティストevalaと、研究者/音楽家の土井樹による時報型音響作品が全エリアにわたって展開・運動していき、その後各エリアでは、6名のコンポーザーが、それぞれのエリアコンセプトに基づいて制作した楽曲が再生。ラスト60秒では、各楽曲の音源の一部(楽器の音など)がエリアを越えてシャッフルされ、最後には全ての楽器音によるEの和音(コードE)が、会場全体で鳴り響き、調和と多様性が交差する新たな音の景色が生まれる。音は会場のオープンからクローズまで毎日流れ続け、時間帯や天候によって常に変化する。風が吹けば、光が差せば、人が歩けば、音の表情も呼応するような、生きた音の風景がこの場所に広がり、視覚だけでなく聴覚を通しても「いのちの循環」を感じられる。

複数のエリアに分かれて構成された会場

会場は命・祭・街・森・水・空・地というテーマを持つ複数のエリアに分かれて構成され、それぞれに異なる音がデザインされている。サウンドスケープのクリエイティブチームと7名のアーティストが共創し、多様なサウンドが空間に広がる。

相性のいい産業分野

アート・エンターテインメント

サウンドを活用したアートなど美術館での活用

教育・人材

音で時間や天候を表現し、仕事に集中できる環境を提供

生活・文化

音の調和を活用したリラクゼーションアプリでの利用

この知財の情報・出典

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参加アーティスト(五十音順)
・evala
・KEIZOmachine!
・Kuniyuki Takahashi
・HIROSHI WATANABE a.k.a KAITO
・masayoshi fujita
・Midori Hirano
・三浦康嗣
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この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top Image : © EXPO WORLDs