No.821

2024.01.12

折り畳んで運搬でき、自分で組み立てられる簡易住宅

インスタントハウス

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概要

「インスタントハウス」は、簡単な組み立てで即座に機能する住宅システム。断熱材と留め具のシンプルな構造で、誰でも1日で簡単に建設でき、太陽光発電パネルなどの設備も接続できる。構造は頑丈で断熱性、遮音性に優れ、完成サイズの100分の1の大きさで運べるコンパクトな設計のため、運搬や保管も容易で災害時や緊急避難時に迅速な仮設住宅の構築が可能。建設工事の人件費も含めた材工を最小限にした建設が可能で、迅速で持続可能な居住空間を提供する技術として注目されている。

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なにがすごいのか?

  • 小学生でもあっという間に組み立て可能

  • 要望にあわせて、床面積や大きさなど平面形状が極めて自由

  • ハウスとハウスを連結も可能

  • 内壁も天井も断熱材なため輻射熱がほぼ無く、断熱性が高い

  • 密閉すると遮音性も極めて高い

  • 工場での加工が極めて短期かつ簡単(=極めて安価)

  • 天井、扉、窓が付いており、内部温度や光環境を調整可能

実現事例 実現プロジェクト

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被災地への屋内用インスタントハウス

2024年1月1日に発生した能登半島地震の発災後、北川啓介教授の研究開発した屋内用インスタントハウスを被災地へ届けた。通常、避難所等は復興支援を通して徐々に食料や飲物、医薬品などが届くが、震災後一週間ほどは停電と断水が続き、防寒具や寝具が届かず、世帯ごとの寝具や防寒具は自宅から持参したものしかなく、冬は冷蔵庫のような凍てつく避難所で耐え忍ぶことが少なくない。冷たい風雨も常に入る避難所に向けて、これまでの一般的な避難所空間の隔てとしての意味合いの強かったダンボールブースとは異なり、15分で組み立てでき、遮音性、断熱性が高く、天井や窓を持ち、ジョイントも可能などの特徴をもつ屋内用インスタントハウスを開発し、被災地へ届けている。

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なぜできるのか?

断熱材と留め具で構成されたシンプルな構築物

断熱材と留め具のシンプルな構成で、完成時の100分の1の大きさで運べるコンパクトパッケージングを誇る。また、組み合わせで形状や大きさや機能も自由に選べ、何もないところからひとりで短時間で施工可能。

住まいとしての断熱性や遮音性にも長ける

内壁も天井も断熱材なので輻射熱がほぼなく冬は暖かく夏は涼しい。寒暑、風雨、積雪、地震、強風などの外的要因の影響を極めて受けにくい。

復旧フェーズだけでなく、その後の復興フェーズでも活用可能

廉価性、簡便性、速度性、技術性、汎用性にも優れている。要望にあわせて床面積や大きさなどを自由にカスタムでき、ハウスとハウスの連結も可能。また、市販されている太陽光発電パネルなども接続でき、太陽熱や太陽光の利用でオフグリッドでも生活が可能。

相性のいい産業分野

住宅・不動産・建築

災害時に必要な住宅として、迅速かつ柔軟に提供できる、有事の際の仮設住宅

官公庁・自治体

過疎地や有事の環境でも、いつでも学習支援や地域教育、福祉が可能な小規模な個室として活用

医療・福祉

医療支援として、健康診断や予防接種などを行うための移動式クリニック

教育・人材

学校や地域などで、読書イベントや学習の場として使われる移動式の図書館

旅行・観光

移動先で地域の人たちにコミュニケーションの場を提供する、運搬式カフェ・ダイニング空間

生活・文化

旅先やオフグリッド環境でも仕事や創造的な活動を行うための、移動可能なモバイルオフィス

アート・エンターテインメント

芸術家やアート団体が、様々な場所でアート作品を展示するための移動式ギャラリー

この知財の情報・出典