No.852
2024.06.07
葬儀のやり取りのDXを推進する”お悔やみプラットフォーム”
itowa(いとわ)
概要
「Itowa(いとわ)」とは、葬儀のやり取りをウェブ上で可能にする葬儀社向けのプラットフォーム。訃報の案内ページや弔電、香典などをメールやLINEで送信可能にすることで、葬家と会葬者双方の負担軽減に貢献する。従来の葬儀は、紙ベースのやり取りやFAXや電話による連絡が一般的だったほか、弔意を示すために葬儀場に直接赴かなければならなかったり、香典や返礼品を用意しなければならなかったりと、葬家と会葬者双方にとって負担が大きかった。しかし、「itowa」を活用することで、訃報や弔意行動をより手軽に伝達可能になる。訃報や弔意をしかるべき人のもとへ届け、人同士の繋がりを作っていくサービスとして期待される。
なにがすごいのか?
葬儀のやり取りをオンライン上でできる手軽さ
弔意の輪を広げることによる葬儀の充実化
葬家・会葬者・葬儀社3者にメリットがある「三方よし」のサービス設計
なぜ生まれたのか?
創業前に葬儀現場に携わってきた株式会社itowa代表取締役CEOの坂元充氏は、葬儀に参列したいのに時間や場所の都合で行けなかったり、訃報が届かず、葬儀に参加できなかったりといったシーンを目にしてきた。
また、近年は、国内の高齢化率の増加や葬儀の小規模化、新型コロナウイルスの感染拡大の影響などにより、葬儀の参列者の数が減っており、今後この傾向はさらに加速すると予測されている。
そこで坂元氏は、「もっと人との繋がりを作っていきたい」との思いから同社を設立。縮小傾向の葬儀業界で人々の「渡す・受け取る・想う」の行動を高めて弔意行動の新しい文化創造を促進するため、たくさんの人がお悔やみを伝えられる「itowa」を開発した。
なぜできるのか?
故人の思い出を共有できるアルバム機能
従来の葬儀では、故人を偲ぶ場として、葬家が葬儀会場に写真コーナーを設けるのが一般的だった。一方、「itowa」では、香典や弔電を送ると故人との思い出の写真をクラウドアルバムに投稿可能になる。送られた写真は専用ページで最長1年間公開でき、故人の思い出を偲ぶ場として利用できる。
香典に応じて返礼品を注文できるシステム
「itowa」では、香典の額に応じて返礼品の注文ができるシステムを開発。返礼品の注文はスマホから簡単にでき、葬家の負担を軽減する。
発注漏れを防止する通知機能
香典の注文は、メール通知のほか、従来のFAX通知にも対応。発注漏れを確実に防止できる。
相性のいい産業分野
- IT・通信
葬儀に参列できなくてもLINEで遺族に弔意を伝達できるシステム
- メディア・コミュニケーション
故人を写した秘蔵写真の共有
- AI
参列者の情報を学習することで葬儀の予算組を迅速に行えるAI
- 生活・文化
やり取りのみならず葬儀もWEB上でシームレスに実施できるオンライン葬儀場
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top Image : © 株式会社 itowa