No.1143
2026.07.02
ガス漏えいを可視化するARレーザーガス可視化装置
Laser Gas Visualizer

概要
「Laser Gas Visualizer」とは、ガス漏えいを可視化するARレーザーガス可視化装置。「世界中のガス事故をなくす」を大目標に掲げる新コスモス電機株式会社が、ENEOSグローブ株式会社、東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社、株式会社NeoRealXと共同で2026年3月31日に開発したガス漏洩という“見えないリスク”を直感的に把握できる新しい技術。レーザー式ガス検知器とARグラスを連携させ、ガス漏洩をリアルタイムに“見える化”するシステムで、検知された情報は即座に処理され、作業者の視界内にガスの存在が直感的に分かる形で表示される。これにより、従来は数値と経験に頼っていた漏洩位置の把握を、視覚的に理解することができる。さらに、音声ガイダンスや表示制御により、作業の適正速度や注意点を提示することで、経験の有無に関わらず安全で効率的な点検をサポートする。同社は、フィールドテストを経て、2027年の製品化を目指すとともに、メタンに加えアンモニア等、レーザー式ガス検知で検出可能なガス種への対応も予定している。
なぜできるのか?
レーザー式ガス検知とARを融合したガス可視化装置
このシステムはレーザー式ガス検知器とARグラスを連携させ、ガス漏洩をリアルタイムに“見える化”するシステム。検知された情報は即座に処理され、作業者の視界内にガスの存在が直感的に分かる形で表示される。これにより、従来は数値と経験に頼っていた漏洩位置の把握を、視覚的に理解できるようになる。さらに、音声ガイダンスや表示制御により、作業の適正速度や注意点を提示することで、経験の有無に関わらず安全で効率的な点検をサポートする。このシステムは濃度分布を高精度に三次元再構成する解析装置ではなく、漏洩の存在を早期に把握し、探索および判断を支援する作業支援型システムとなっている。
線の検知情報を作業者が直感的に理解できる空間情報へ変換し、ガス漏洩をリアルタイムで直感的に把握することが可能
万一の爆発や中毒などの災害を防ぐため、様々なガス検知器が用いられており、近年ではレーザーを用いた遠隔ガス検知器が実用化されている。ガス漏洩の状況を的確に把握することは、これまで熟練検査者の経験や勘に頼る面が大きくあった。インフラ設備の老朽化や熟練技能者の不足といった社会的課題が顕在化する中、熟練技能者でなくとも効率的にガス漏洩を探索できる、いわゆるスマート保安技術の導入が求められている。特に、ガス会社、プラント運営事業者、インフラ点検業務において、現場作業の効率化と安全性向上が期待されている。この新技術ARレーザーガス可視化装置は、レーザーによる“線の検知情報”を、作業者が直感的に理解できる“空間情報”へ変換、リアルタイムでガス漏洩を可視化し、ガス漏洩という“見えないリスク”を直感的に把握することができる。
レーザー式ガス検知器付きヘルメットで効率的に探索が可能
装置の使用方法は、まずレーザー式ガス検知器付きヘルメットを装着し、あらかじめレーザーの照射方向と視線を合わせることで、検査者はハンズフリーで検査対象の方向に視線を向けるだけでガス漏洩検査ができる。これにより、従来は熟練検査者の経験に依存していたガス漏洩の把握を、より直感的かつ再現性のある形で行うことが可能になる。レーザー式ガス検知器から得られる数値データに基づき、ARグラスを装着した作業者の視野に検査対象と、空間情報として見える化したガスの分布状況(ガス雲)が重ねて表示される。作業者の動きはARグラスの加速度センサー等で常時モニターされ、視野が変わってもガス雲の空間的表示位置は維持される。そのため検査者は、表示されたガス雲のイメージを手掛かりに漏洩箇所の探索を効率的に行うことができる。
相性のいい産業分野
この知財の情報・出典
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Top Image : © 新コスモス電機 株式会社

