No.1142
2026.06.02
自転車を電動アシスト化・コネクテッド化できるサービス
SmaChari(スマチャリ)

概要
「SmaChari(スマチャリ)」とは、自転車に取り付ける電動アシストユニットと、それに連動するスマートフォンアプリによりさまざまな自転車を電動アシスト化・コネクテッド化できるHondaが提供するサービス。10代の自転車利用数は全年代の中でも圧倒的に多いのに対し、電動アシスト自転車は、モデルが限られて好みの車種が選べない、価格が高額で盗難の可能性などもあり、購入に踏み切れないといったことから利用率は非常に低い。また、自転車乗車時における交通事故死傷者数は、全年齢の平均に対して高校生の年代(16~18歳)は約5倍と非常に高く、そのうち半数を通学中の事故が占めている。加えて、ECサイトの拡大などにより、道路交通法に適合していない電動アシスト自転車が流通し、摘発事例が発生するなど、電動アシスト自転車に対して国や行政を含めた社会全体の安心・安全ニーズが高まっている。このサービスは自転車フレームの大幅な加工なく簡単に取り付けられる「後付け電動アシスト化システム」と「コネクテッド機能」を採用することで、道交法に準拠した形で既製の自転車を電動アシスト化することが可能。ユーザーは、SmaChari対応の自転車とアプリを連携することで利用することができ、電動アシストを自分好みにカスタマイズすることや、AIモードでのお任せも可能。
なぜできるのか?
道交法に準拠した形で既製の自転車の電動アシスト化を実現
日本国内で後付け電動アシストが実現できなかった最大の理由は、道交法で定められたアシスト比率を保証することが難しいことが最大の理由だった。このサービスは、自転車フレームの大幅な加工なく容易に取り付けられる「後付け電動アシスト化システム」と「コネクテッド機能」を採用することで、道交法に準拠した形で既製の自転車を電動アシスト化することを可能にしている。自転車はクランク回転軸のボトムブラケットが交換可能な構造であり、モーターもこのボトムブラケットに差し替えできる形状で、自転車のフレームに大幅な改造をすることなく取り付けができる。また、バッテリーと制御ユニットも、ドリンクボトルケージの留め穴に取り付ける事ができる。このサービスは、「SmaChari Kit」として自転車製造者・販売店で取付けるか、「SmaChari Kit」を搭載したモデルを購入することでユーザーはサービスの利用ができる。
Honda独自のアシスト制御
多くの電動アシスト自転車は、アシストを開始する判断として速度と回転速度(ケイデンス)、ペダルトルク(ペダルを踏む力)を利用しているが、ペダルトルクのみをもとにアシスト開始判定をすると、止まっているときにペダルを踏むだけでアシストが始まってしまい、また、速度やケイデンスを使うと、走り出してからアシストが始まるまでの時間差で違和感を感じる場合がある。そこで開発に当たっては、自転車が遭遇しうる全ての状況を洗い出し、各状況でアシストをすべきか否かを判定。それらを総合し、どのような状況でも的確なアシスト許可判断が出来るシンプルな論理式(独自のアシスト判定アルゴリズム)を作り上げた。従来の電動アシスト自転車に搭載されているセンサーに加えて、新たに加速度センサーを搭載。止まっているときの不要なアシストを防ぎつつ、走り出しと同時に機敏なアシスト開始が可能となり、漕ぎだし時の違和感を大幅に改善させた。
4段階のパワーレベルと4段階のレスポンスレベル
各モデルの個性に応じたアシスト特性を備えており、さまざまなタイプの自転車、すべてのユーザーに快適な乗り味の提供を目指し、4段階のパワーレベルに加え、4段階のレスポンスレベルの設定を可能にしている。レスポンスレベルを上げると、ペダルの踏み込みと同時にダイレクトにアシスト力が立ち上がり、キビキビとしたアシストが楽しめる一方、レスポンスレベルを下げると、ペダルを踏んだ直後の飛び出し感を抑え、自然でマイルドな安心感あるアシストとなり、同じパワーレベルでも異なる乗り味を実現できる。
AIモードによる最適なアシスト
操作はすべて専用アプリをインストールしたスマートフォンで行う。走行中は安全性を考慮して画面がロックされ、停止中のみパワーやレスポンスの変更を行うことができる。自転車の運転状態から最適なアシスト制御はAIモードにより自動でアプリを操作することなく、状況に応じて常に最適なアシストを実現。このAIモードの動作は、開発スタッフが自ら、2000kmにもおよぶテスト走行で磨き上げたもので、更に数十人に及ぶ様々な人が試作車を体験し、多くの意見と指摘を受けて仕上げており、どんな人が乗っても最適なアシストを提供することができる。AIモードをONにすれば、走り出しや登り坂など強いアシスト力が欲しい場面ではパワーレベルを強くし、平地を一定速度で走るときはパワーレベルを下げるといった、場面に応じた最適なアシスト特性(パワーレベル/レスポンスレベル)の制御を自動で行う。また、人混みや狭い道、旋回中などには「徐行モード」になり、パワーレベルとレスポンスレベルを最低にして不用意な飛び出しを抑えるなど、きめ細かいアシスト特性の調整を自動で行う。
ユーザーアカウントと車両の紐付けによる一元管理
ユーザーはサービス対応の自転車とアプリを用意することで利用することが可能。ユーザーアカウントの登録と車両情報をアカウントに紐付けることで、ユーザーと車両、位置情報を一元管理でき、あらゆる道路環境を走るモビリティとしての充実した安心機能や便利機能を実現している。ユーザーと車両を紐付けることで、アカウント認証したスマートフォンからのみ電源ONが可能で、盗難防止としても機能する。走行ログが自動で記録され、走行距離や消費カロリーなどが確認でき、csv形式でデータのダウンロードも可能。最大3名のフレンド登録が可能で、乗車中のみフレンド登録されたユーザーに位置情報の共有ができ、待ち合わせや家族の見守りにも活用することができる。
相性のいい産業分野
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