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2023.01.16
知財ニュース
東北電力の火力発電所に次世代型アバターロボット「ugo R」が導入─発電所内を点検に活用
ugo株式会社とBIPROGY株式会社は、東北電力 上越火力発電所にアバターロボット「ugo R」を納入し、発電所内の点検業務での稼動を開始した。
「ugo(ユーゴー)」は、遠隔操作とAI⾃動モードのハイブリッド制御を採⽤した次世代型アバターロボット。業務DXロボットとして2本のアームと移動機能を備え、各種業務のDX化への貢献が期待されている。
今回運用に用いたモデル「ugo R」は、各種外部機器を設置するためのオプションポールや、外部機器へ給電を行うUSB PD(USB Power Delivery)ポートを搭載。高度な点検を実施できる仕様へとカスタマイズされたものになっている。
ugo株式会社とBIPROGY株式会社、東北電力の3社による実証実験は2021年度から開始し、発電所におけるロボット点検の有効性の検証を継続的に実施。その結果、実証実験で有効性が確認できたため、上越火力発電所の営業運転に合わせて、「ugo R」の定常稼働の開始が決定した。
今後は、3社で協力のうえ、発電所における運用を通して、システムのさらなる高度化と改良を促進。各発電所への展開を目指すとしている。
■「ugo R」詳細
サイズ :(h)180cm(w)44cm(d)58cm
重量 :約48kg
機能 :顔ディスプレイ/カート(移動台車)/アーム/リフター(手動昇降機能)/カメラ
センサー:2D LiDAR / 深度センサー / 超音波センサー / 落下防止センサー / 自動充電用マーカーセンサー
通信方式:無線LAN / 4G / 5G(4G、5Gは別途モバイルルーターとSIM回線契約が必要)
連続稼働:約4時間(待機時は最大約8時間)
移動速度:約1.5〜5km/h
月額(税抜・3年契約):138,000円~
「介護アバターロボットugoの実証実験が老人ホームで開始─遠隔操作に障がい者スタッフを登用し、介護人材不足にアプローチ」(ニュース記事)
Top Image : © ugo 株式会社