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2023.01.15
知財ニュース
自動運転車いす「WHILL自動運転サービス」が国外初、ウィニペグ国際空港で実用化─搭乗ゲートまで自動運転・自動返却
WHILL株式会社が運用する自動運転パーソナルモビリティシステム「WHILL自動運転サービス」が、カナダのウィニペグ国際空港にて正式導入された。国外での本サービスの実用化は初めてとなる。
「WHILL自動運転サービス」とは、誰もが自由に移動するための歩道・施設内・室内領域向け自動運転パーソナルモビリティサービス。走破性に優れたパーソナルモビリティに自動運転・自動停止機能などを搭載した「WHILL自動運転モデル」と、複数の機体を管理・運用するシステムから構成され、あらかじめ収集した地図情報とセンサーで検知した周囲の状況を照らし合わせ、自動走行および自動運転による無人での返却ができる。
「WHILL自動運転サービス」では、空港利用客自身のタッチパネル操作で、WHILLステーション場所(乗り場)から目的の搭乗口まで移動できる。これにより、通常は案内所などで車椅子が必要な人、長距離の歩行や体力に不安がある人、高齢者など、多くの客が広い空港内を気兼ねなく快適に移動できるという。
なお、この度の導入は、2020年の羽田空港と2022年の関西国際空港に続くもの。ウィニペグ国際空港では、スタッフによる車椅子プッシュサービスもあるものの、高齢化や昨今の旅行需要の回復などにより、人員不足が予想されていた。
2038年までに旅行者の3人に1人が何らかの介助やサポートが必要になるといわれている航空業界。「WHILL自動運転サービス」が、航空スタッフの負担軽減や、安定した移動サービスの提供による顧客サービスの向上に貢献することに期待したい。
Top Image : © WHILL 株式会社