No.1019

2025.03.12

顧客の“声”を事業につなげるテキストマイニングツール

見える化エンジン

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概要

「見える化エンジン」とは、多様なデータソースから顧客の声(VOC)を取得・分析して活用につなげる、AI搭載テキストマイニングツール。SNS、アンケート、問い合わせログなどの情報をもとに、顧客の反応や感情を捉え、企業が提供したい価値とのギャップを可視化して組織内で共有・循環させる。40種類以上の分析機能を搭載しており、反応の要因となった顧客体験の推定、トレンド変化、商品比較といった多角的な状況把握が可能。改善や不満解消だけでなく、新たな価値創造にも寄与する。本音を把握しやすい顧客の声の活用で、企業と顧客の距離を縮め、経済循環を促すと期待されている。

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なぜできるのか?

多様なデータソースに対応

SNS、コールログ、チャット、接客時の音声認識データ、アンケート、日報や接客メモなどの社内文書まで、幅広いデータソースに対応。データクレンジング機能も搭載しており、データを整理・統合して声を可視化する。X(旧Twitter)やInstagram、ブログ、レビューサイトなど、外部サイトの声も即時に収集し、若者言葉やネット用語も解析できる。Xのデータ収集・分析には、NTTデータのデータ分析サービス「なずきのおと」の基盤を利用。Xの日本語投稿の全量データをリアルタイムに取得して分析する。

標準搭載の豊富な分析機能

40種類以上の分析機能を標準搭載しており、定性・定量の両面で声を可視化できる。主な機能として、発信が多い声のランキングやキーワード・特徴などのマッピング、時期ごとの声の変化モニタリング、声の頻度や内容に応じて文字サイズ・色を変えて表示するワードクラウドを提供。そのほか、急騰性の高いキーワードの検知や、提供したい価値と顧客の体験価値とのギャップを可視化する機能もある。顧客体験や満足度の分析をはじめ、競合他社の商品との特徴比較、ネガティブワードからのリスク検知など、目的やシーンに応じて利用できる。使いやすさ・機能性の高さなどが評価され、ライオンやJTB、バンダイなど、1,600社以上が導入している。

独自の言語処理技術とUI設計

20年以上アップデートを続けている独自の自然言語処理エンジンを搭載。単語のつながりや言い回しも解析して、顧客の反応を高精度に抽出する。「容器は嫌いだけど、香りが好き」といった、ネガティブ・ポジティブ両方の感情を含む文章も読み解く。チューニングも可能で、事業内容やシーンに合わせて分析環境を構築できる。
UI設計にも注力しており、分析結果はグラフ・マップ・表などで視覚的に可視化する。わかりやすい表示で、誰でも直感的に状況を把握できる。また、テキストマイニングの知識がなくても使えるよう、テンプレートも備えている。

相性のいい産業分野

製造業・メーカー

顧客のリアルな声や潜在ニーズを捉えた商品・サービス開発

IT・通信

コールセンターなど顧客と接点を持つ現場で運用改善や品質向上に活用

メディア・コミュニケーション

マーケティングや商品展開などの戦略検討・反響分析に活用

教育・人材

社内研修などで顧客理解を深める学習ツールとして利用

AI

リアルタイムに顧客の反応を把握して対応するAIチャットボットの開発

この知財の情報・出典

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top Image : © 株式会社 プラスアルファ・コンサルティング