No.833

2024.03.07

快適なオンラインコミュニケーションを実現するマスク型減音デバイス

Privacy Talk(プライバシートーク)

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概要

「Privacy Talk(プライバシートーク)」とは、イヤホン・マイク・ファンを搭載したマスク型の装着型減音デバイス。マスクに搭載された音響マテリアル技術の特殊な構造により音を吸収し、使用者の声を減音できるため、発言者の声がマスクの外に漏洩しづらいが、控えめな声でもマイクが音を拾う。また、周囲の雑音は軽減してマイクに入りづらくし、快適なオンラインコミュニケーションを実現。ビデオ会議などのオンラインコミュニケーションが一般的になった現代において、公共交通機関やオフィス、コワーキングスペースなどの公共空間での活用が期待されている。

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なにがすごいのか?

  • 音を20デシベル程度減音する独自の音響メタマテリアル技術

  • 快適な付け心地を実現する換気用ファンとダブルマイク

  • さまざまなシーンに対応するスタイリッシュなデザイン

なぜ生まれたのか?

昨今、ニューノーマル時代の働き方やライフスタイルが広がり、さまざまな場所でオンラインコミュニケーションの実施が可能になった。一方、公共の場での会話時は周囲への配慮が必要となり、安心してコミュニケーションが取れる環境の確保が課題となっている。

そこで、キヤノンMJ初の企業内起業 ichikara Labは、オンラインコミュニケーションをテーマに若者と議論を実施。そこから生まれたアイデアをもとに、オンラインコミュニケーションを自由かつ快適にできる環境の実現を目指し、「Privacy Talk」  を企画した。

なぜできるのか?

音響メタマテリアル技術を活用した減音

「Privacy Talk」では、迷路のような構造を施したAcoustic Metamaterials Group(AMG)独自の音響メタマテリアル技術を採用。内部に音を吸収する空気の通り道をつくりあげることで、人の声が持つ特定の周波数帯域の音を効果的に吸収し、音を20デシベル程度減音。1m程度以上離れた人に会話の内容を聞き取られづらくしたり、周囲の雑音もマイクに入りづらくしたりできる。

内部を快適に保つ換気用ファン

本体部分に搭載された換気用ファンにより、呼気内の湿気を外部に逃がすことで、快適なつけ心地を実現。また、ダブルマイクを搭載し、ファンの稼動音と音声をそれぞれのマイクで取得することで、ノイズとなるファンの稼働音を打ち消す処理を行うため、クリアな音声を実現できる。

簡単に着脱できる仕様

「Privacy Talk」は、ABS樹脂製の本体部分とシリコン製の着脱式マウスパッド、口元を覆うファブリックカバーから構成。本体部分とファブリックカバーは2つの面ファスナーで合体する仕様で、簡単に着脱できる。

無線・有線双方に対応

「Privacy Talk」は、Bluetooth5.2を搭載し、フル充電時は約3時間連続使用が可能。有線接続で給電しながら使用も可能で、バッテリー残量が気になる場合も安心して使える。

公共空間に溶け込むデザイン

マスク型のスタイリッシュかつシンプルなデザインで、ビジネスシーンやプライベートなど幅広いシチュエーションで使用できる。

相性のいい産業分野

IT・通信

公共の場でも、発話した業務内容が周囲に漏れない安全なオンラインコミュニケーション

流通・モビリティ

モビリティ走行時のノイズを低減するハンズフリー通話デバイス

医療・福祉

遠隔診療時に耳が遠い高齢者にもクリアな声を伝達できるマスク型インカム

アート・エンターテインメント

場所を問わず音楽のレコーディングができる「マスク型防音室」

この知財の情報・出典

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top Image : © ichikara Lab