液体ガラス
液体ガラスは、木材の弱点を克服し、木本来の香りや木目の美しさを保つことを可能にした世界初の加工塗料。従来の塗料に比べ、着色性・伸縮性・屈曲性に優れ、環境負荷も少ないことから、近年、古い文化財や新しい施設への使用が広がっている。今後も木・竹・紙などを液体ガラスで保護することで、インフラや建築、その他の領域において改質、強化、保全、補修を実現することが期待されている。
なにがすごいのか?
- 木材の弱点(傷み、可燃、汚れ、腐食、カビ、シロアリ食害、紫外線劣化など)を克服する新素材
- 人体や環境へ悪影響を与えず、長期にわたって性能が持続
- 木材以外の天然素材とも高い融合性
なぜ生まれたのか?
戦後、コンクリート建造物は日本のインフラストラクチャーの支柱となってきた。ところが、近年になって、コンクリートの耐久性や老朽化といった問題が顕在化してきている。株式会社ニッコーの塩田政利はこの問題を早期より認識し、商品開発に取り組んできた。木材の改質を無害・無公害・無添加で再現し、腐らない・シロアリに食われない・退色しない、そういった特色を持つ新素材と技術を四半世紀にわたり追い求め続けた結果、液体ガラスは生まれた。
厳島神社や伏見稲荷ほか全国の神社、仏閣、木造建築物、山手線高輪ゲートウェイ新駅、九州豪華列車「ななつ星」など、新旧の建造物にも採用されている。