No. 259 “未来の壁”を作る照明一体型プロジェクター

popIn Aladdin(ポップイン アラジン)

「popIn Aladdin(ポップイン アラジン)」とは、シーリングライトに高性能プロジェクターと高音質スピーカーを搭載した、家庭向けの照明一体型プロジェクターである。これまでのプロジェクターは置き型のものが主流で、生活動線の邪魔になったり、光源が近く小さな子供のいる環境では使いづらいなどの欠点があった。一方popIn Aladdinは、一般的な家庭に設置されている引掛シーリングを活用しプロジェクターを天井に取り付けることでこの問題を解決。さらにプロジェクターが映し出す多種多様なコンテンツにより家庭の“壁”を介した豊かなコミュニケーションを生み出している。機能拡張による進化が続いており、家庭での生活風景を変えるデバイスとして普及が期待される。

なにがすごいのか?

  • 場所を取らずに大画面を楽しめる天井取付け式
  • 4畳の空間から投影が可能
  • コニュニケーションを生む多様なコンテンツ

なぜ生まれたのか?

開発のきっかけは、popIn株式会社代表・程氏の子供たちとのコミュニケーションに対する課題感であった。自宅で各々が別のデバイスで動画コンテンツなどを楽しむという状況を変えられないかと考えた際に、かけ算の九九などが書かれた知育ポスターにインスピレーションを受けたという。このような学びのある対象をデジタル化し、かつインタラクティブなコンテンツにすれば家族皆で楽しめるのではないか?とpopIn Aladdinを開発することに繋がった。

妄想プロジェクト

魔法の茶の間

「おばあちゃん、今晩は『うちのリビング』で集まろうね!」popIn Aladdinが普及した未来では、遠く離れた家族の間でもそんな会話が気軽に交わされるようになるかもしれない。

モードを選択し呼び出し先を「実家」に設定すると、それまで映画や音楽ライブが流れていたリビングの壁に、遠方の茶の間にいる祖父母の姿がリアルタイムで現れる。双方の部屋のpopIn Aladdinに搭載されたカメラや各種センサー・通信機能により、壁越しに会話ができるだけでなく、お互いの姿を立体的に投影したり、サーモグラフィーで体温が可視化され健康状態を知ることもできる。さらに触覚連動デバイスを組み合わせれば、孫の頭をなでることも可能だ。テレビやタブレットのようなデバイスの枠が存在しない、壁全体を介したコミュニケーションはどこまでも自然でシームレス。遠く離れた大切な人と過ごす未来の団欒は、この魔法のような部屋から生まれていくだろう。


妄想家: 丑田美奈子

なぜできるのか?

簡単な取り付け方法

設置に必要なのは家庭用の引掛シーリングのみで、追加工事なしで簡単に取り付けることが可能。また電源はシーリングのコンセントから供給されるため、電源ケーブルは不要である。

専用の短焦点レンズ

短焦点レンズを搭載することで、設置距離が壁から短くても鮮明な投影ができ、最新版となるpopIn Aladdin 2では、4畳の室内でも60インチの大画面を作ることが可能。またレンズが最大32度まで傾斜するため、投影面を見やすい位置へと上下左右で調整することができるほか、斜め方向への投影も対応しており、様々な間取りの部屋に対応する。

高音質スピーカーの搭載

ハーマンカードン社の8Wのステレオスピーカーを採用。Bluetooth/Airplayにも対応し、高音質で手軽な音楽鑑賞用デバイスとしても適する。

コンテンツの拡張性

動画配信サービスを搭載しているので映画やドラマを楽しめるほか、部屋の雰囲気を変えるインテリア映像、 親子のコミュニケーションに役立つコンテンツ、暮らしを快適にする情報など多様なコンテンツを網羅。さらにチューナーとの連携でテレビが視聴可能になったり、音声入力の活用が拡大されるなど、新機能の拡張が続いている。

相性のいい分野

コミュニケーション
家族の会話量の変化をトラッキングし可視化する、コミュニケーションチェッカー
教育
小型化してトイレや風呂などに設置し、楽しみながら取り組める生活習慣トレーニング
アート
大きな壁に思いきりバーチャル落書きができる壁画ツール
ビジネス
カメラ機能を追加し、遠隔地にいる商談相手と壁を介して打ち合わせをする大画面オンライン会議
ライフスタイル
時間になると歯磨きや食事などを促してくれる、生活リズムを整える時計コンテンツ

知財情報

主な知財ホルダー:popIn株式会社

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
詳細な情報をお求めの場合は、お問い合わせください。

知財ハンター

荒井 亮 Ryo Arai
編集長 / 知財図鑑

1977年東京都荒川区生まれ。立教大学社会学部産業関係学科卒。クリエイティブ会社にてライブ配信事業のプロデューサーとして番組の企画制作、各種アライアンスやチームビルディングを担当。その後、Konelに所属し「日本橋地下実験場」を中心としたプロジェクトに関わる。聴覚を拡張するプロダクト『PlayEar』の開発や、インターネット世代のポップカルチャー、メディアアート、ペットテック領域に関心がある。


知財ライティング: 丑田美奈子