BIO X(バイオエックス)
「BIO X(バイオエックス)」とは、Cellink社が開発した最新型3Dバイオプリンター。3DCGモデリングされた三次元構造データを「バイオインク」と呼ばれるゲルベースの素材で3Dプリンティングすることで、生体組織や細胞の培養モデルを立体的に造形できる。従来の二次元的で不自然な培養環境では、細胞の表現型が変化してしまい、実験結果に大きな影響を与えることが多かった。一方「BIO X」によって構築される三次元的な培養環境では、細胞がより長く生存できるため、頑健な実験系が維持される。今後は「BIO X」を通じて、人工組織・細胞を用いた実験のデザインに多様性が生まれ、再生医療分野が広く開拓されていくと期待される。

「BIO X」はレッドドット賞(2018年)やストーラ・デザインプリセット(2019年)など権威ある賞を受賞。世界中の1800以上の研究機関で利用されている。