No.979

2024.12.10

使い捨てコップのリサイクルを促進する消費者参加型洗浄機

Re-CUP WASHER(リカップウォッシャー)

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概要

「Re-CUP WASHER(リカップウォッシャー)」とは、エコアクションの機会を創出するコップ洗浄機。消費者自身に紙コップやプラスチックコップの洗浄を促すことで、マテリアルリサイクルの促進に寄与する。従来、使い捨てコップは、付着した食品残さ(残りかす)や汚れから可燃ごみとして処理されることが多かった。そこで東罐興業株式会社は、使用済みコップを循環資源に変える「CUP TO CUP PROJECT」を始動、本知財を開発した。消費者のSDGsへの意識を向上させる知財として、飲食店やフードコートへの設置が期待される。

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なぜ生まれたのか?

近年、海洋プラスチック問題や環境配慮の観点から、プラスチック製品のリサイクル推進や、紙製品への代替が国内外で進んでいる。しかし、従来製造されたプラスチックのうち、リサイクルされたのは10%程度で、資源の有効活用や循環の仕組み作りが進んでいるとは言い難い状況にある。

そこで、東洋製罐グループでは、様々な課題に向き合うことでイノベーションを興し、より豊かな社会の実現を目指すプロジェクト「OPEN UP! PROJECT」を実施。同グループが製造する使い捨てコップの社会課題の解決に踏み切った。

なぜできるのか?

消費者の参加を促すシンプルな操作性

「Re-CUP WASHER」は、ワンタッチで操作でき、消費者の手を汚さない仕組みになっている。そのため、消費者の手を煩わすことなく、エコアクションへの参加を促せる。

がんこな汚れにも対応した洗浄力

使用時は、毎秒50mlの水を数秒間噴射し、食品残さや汚れを洗浄。温水洗浄(40〜50℃)にも対応し、がんこな汚れもしっかり落とせる。

リサイクルを促す廃棄フローの創出

「Re-CUP WASHER」の近くに回収ボックスを設置することで、使用済みコップのリサイクルを促進。分別や回収といった店側の負担も軽減できる。

相性のいい産業分野

資源・マテリアル

「Re-CUP WASHER」の普及により促進されるリサイクルのコスト削減

食品・飲料

飲食店や食堂の食器返却棚に導入し、ユーザー自身が洗浄する仕組みの導入

生活・文化

「Re-CUP WASHER」を設置したイベント会場でのカップ洗浄エリア

環境・エネルギー

「Re-CUP WASHER」を導入した据え置き型資源回収サービス

この知財の情報・出典

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top Image : © 東罐興業 株式会社