No.826
2024.02.08
廃楽器をデジタルデバイスへと“転生”させるアップサイクルプロジェクト
転生楽器
概要
「転生楽器」とは、廃棄楽器をデジタルデバイスとして生まれ変わらせるアップサイクルプロジェクト。今までにない視点で楽器の機能や形状を再解釈し、廃楽器に道具として新たな役割を与え、これからの人と楽器の関係性を探求することを目的としている。プロジェクトの第一弾として、廃棄されるはずだったトランペットをPC専用ショートカットキーボードに転生。音が鳴らなくなった楽器に、新たな役割と機能与えるプロジェクトとして広まることが期待されている。
なぜできるのか?
島村楽器による楽器アップサイクル
島村楽器では「楽器アップサイクルプロジェクト」として、これまで廃楽器を使用したインテリア製品を制作し、収益を寄贈し子どもたちの音楽教育環境の醸成に貢献する取り組みを推進。こうした背景や思いに共感したプロデューサーやプロダクトデザイナー、アーティストが集うことで開発に至った。
トランペットをショートカットキーボードに転生
廃棄されるはずだったトランペットをPC専用ショートカットキーボードに転生。3つのピストンには好きなショートカットキーを割り当てられ、ピストンを押すだけでデータの保存やプリントアウト、スクリーンショットなどが実行できる。音が鳴らなくなった楽器を捨ててしまうのではなく仕事の相棒として生まれ変わらせ、音楽を奏でるように働くことができる。
相性のいい産業分野
- アート・エンターテインメント
全国の楽器屋やミュージシャンと共創することで楽器アップサイクルを推進
- 製造業・メーカー
楽器から生まれた一点もののプロダクトの販売、量産化
- ロボティクス
廃棄された楽器から生まれたロボットバンド
- 教育・人材
廃校になった学校の、思い出の音楽室の楽器をアップサイクル
この知財の情報・出典
Top Image : © 島村楽器株式会社