No.993
2024.12.12
スケートボードを最高時速40㎞まで加速するスティック型モーター
REM(レム)
概要
「REM(レム)」とは、スケートボードやインラインスケートを加速するスティック型モーター。走行中に先端のローラー部分を押し当てるだけで、最高時速40kmまでブーストできる。一般的に、スケートボードやインラインスケートといったロードスポーツは、電動自転車や電動スクーターとは異なり電動アシスト機能を使用しないため、坂道などの走破や長距離の走行が困難だった。一方、「REM」の場合は、モーターの力でこれら難所の走破も実現できる。乗り物本体を改造せずにロードスポーツ体験を拡張する製品として期待される。
なにがすごいのか?
最高時速40㎞の加速を可能にする強力モーター
簡単な操作で、最短3分で使い方を習得できる直感的なデザイン
軽量設計とハンドル付きで持ち運びできる携帯性の高さ
なぜ生まれたのか?
「REM」の開発元Limitless Propulsionsの本社があるバルセロナは、坂道が多く、スケートボードでで移動する際に坂道が大きな障壁となっていた。
そこで、同社のCEO兼創設者のマーク・エスパルベ・ヴァルホンラット氏は、スタンドアップパドルボード(サーフボードの上に立ち、一本のパドルで左右を交互に漕ぐマリンスポーツ)から着想を得て「REM」を開発した。
なぜできるのか?
時速40kmを実現する強力モーター
「REM」には、3000Wブラシレスモーターと、Molicel社製のp42aセルを使用した22P12S(2並列12直列)構成の44.4Vバッテリーを搭載。時速40㎞のスピードと航続距離を実現する。
走行中の衝撃に強い耐久性
本体は、強化カーボンファイバーチューブと7075アルミニウム合金フレームで作られており、走行中の衝撃にも絶えられる。
シンプルな操作性
「REM」のユーザーは、体重を後ろに移動し、膝を少し曲げるだけで加速可能。簡単なトレーニングを行えば、初心者でも3~5分程度で使い方を習得できる。
携帯性が高いデザイン
本体重量は5kgと軽量なほか、未使用時には本体を2つに分解して折りたたむことが可能。ベルクロストラップで留めて付属の布製ハンドルで持ち運びやすい設計になっている。
相性のいい産業分野
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top Image : © Limitless Propulsions