高度1万8,000メートルを36時間飛び続ける、無人の広域監視プラットフォーム
RQ-4B(グローバルホーク)

概要
「RQ-4B(グローバルホーク)」とは、米国のノースロップ・グラマン社が開発・製造する高高度長時間滞空型の無人偵察機(UAV)だ。全幅39.9m・全長14.5m・全高4.7mという大型機体に、電子光学・赤外線センサーおよび合成開口レーダー(SAR)を搭載し、最大高度約60,000フィート(約1万8,000メートル)の上空を、航続時間約36時間・最大速度約310ノットで自律飛行する。人が搭乗せず、地上設備から遠隔操作・監視を行うシステムとして運用される。
日本では航空自衛隊が広域における常時監視能力の強化を目的として2015年度から取得を開始。2021年3月に臨時偵察航空隊を三沢基地(青森県)に新編し、2022年12月に偵察航空隊を新編、2023年6月に3機体制が完整した。
なにがすごいのか?
人を乗せず、高度約1万8,000メートル、約36時間の航続時間を持ち、広域の情報収集が可能
電子光学・赤外線センサーと合成開口レーダーを組み合わせ、昼夜・天候を問わず地表の精密画像をリアルタイムで地上に送信できる
衛星通信を介してパイロット不在のまま自律航行し、移動目標の追跡まで可能なシステムとして運用できる
なぜできるのか?
成層圏飛行を支える超長尺翼と高効率推進システム
全幅39.9m(中型旅客機に匹敵)に達する超高アスペクト比の軽量主翼を採用。 空気の極めて薄い高度18,000m付近でも十分な揚力を確保し、高効率ターボファンエンジンとの組み合わせにより30時間以上の超長時間滞空を可能にしている。
多重化された高精度センシング&移動目標追跡(GMTI)
機首下部に搭載された合成開口レーダー(SAR)は、地表の電波画像を生成するだけでなく、移動目標指示(GMTI)機能を備える。 広い領域内で移動する車両や船舶の動きを自動検出し、電子光学・赤外線(EO/IR)カメラと連携して精密な追跡・撮影を行う。
衛星通信(SATCOM)による完全自動自律飛行
機首上部のドーム内に大容量衛星通信アンテナを内蔵。 離陸からデータ収集、着陸に至るまで、あらかじめ設定された飛行計画に基づき自動でコントロールされ、地球上のどこからでも衛星経由で地上ステーションへのリアルタイムデータ送信と機体監視が行われる。
相性のいい産業分野
この知財の情報・出典
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