No.867
2024.06.17
動きを真似したくなる「運動共感」で誘導し、深呼吸を習慣化するデバイス
シンコキュウ
概要
「シンコキュウ」とは、深呼吸の誘導と習慣化をサポートするデバイス。独特の動きとサウンドでユーザーを深い呼吸へと誘い、集中力やストレスの改善を促す。一般的にヒトは、スクリーンを見ている際、交感神経が優位に働くことで呼吸が浅くなったり止まったりする傾向がみられ、生産性の低下や不眠症、うつ病の発症につながることが懸念されている。こういった「スクリーン無呼吸症候群」への対策には、ユーザー自身によるこまめな気分転換やデジタルデトックスが挙げられるが、多忙な日常で深い呼吸を意識し、習慣化することは容易ではなかった。一方、「シンコキュウ」は、ユーザーにさりげなく深呼吸を促すことで、ユーザーの深い呼吸の習慣化をサポートする。呼吸に関する問題を改善し、ユーザーのウェルビーイングの向上や健康寿命の延伸に貢献する知財として期待されている。
なぜできるのか?
「運動共感」を組み込んだデザイン
慶應義塾大学特別研究員RPDの三好賢聖氏は、「シンコキュウ」の開発にあたり、目にした人や物の動きを擬似的に感じる「運動共感」を応用。デバイスの上部を呼吸に合わせて上下させることで、さりげなくユーザーの深呼吸を誘うことに成功した。
習慣化を促す3つの機能
「シンコキュウ」では、「呼吸リマインド」、「呼吸コーチング」、「呼吸カスタマイズ」の3つの機能で深呼吸を習慣化する。
新進気鋭のクリエイターによるデザイン
開発には、LEXUS DESIGN AWARほか数々のアワードでの受賞歴を持つプロダクトデザイナーの松山祥樹氏や、東京2020パラリンピック大会開会式で音楽を担当したサウンドデザイナーの小西遼氏ら、気鋭のクリエイターが参画。洗練されたデザインでユーザーの呼吸の習慣化をサポートする。
相性のいい産業分野
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top Image : © 株式会社 シンコキュウ