No.1096
2025.12.18
“本物よりもリアルな雪”の表現で空間演出する人工雪ブランド
Snow Magic Decor

概要
「Snow Magic Decor(スノーマジックデコール)」とは、リアルな雪の表現で空間をデザインする人工雪専門ブランド。独自開発したマテリアルと技術で、さまざまな装飾場所・用途・設営条件などに対応し、自由なスノーディスプレイを実現する。従来の雪の装飾は、綿・塗装・発泡スチロール造形が主流でリアルさに欠けるなど表現に限界があったが、素材や施工方法を変えて「本物以上にリアルな雪の意匠」を可能にした。冬季イベントでの雪の装飾に加え、夏の季節や雪が降らない地域への雪空間の構築などもでき、施設・サービスの体験価値の向上やプロモーション効果をもたらすと期待されている。
なぜできるのか?
独自開発した3種のマテリアル
特性の異なる3種類のマテリアルを開発し、装飾対象や環境・条件などに応じたディスプレイを可能にした。
ベーシックな雪装飾「Snow Magic」は硬化・定着タイプで、特殊な樹脂パウダーを水と混ぜて塗布し装飾する。粘度を調整でき、木材・プラスチック・ガラスといった多様な素材に塗布可能。乾燥すると硬化するため、人が触れる可能性のある場所や風の強い屋外空間、長期間の展示などに対応する。耐水性を備えたタイプもあり、天候の影響を受ける場所でも使用できる。
非定着型の「Snow Magic Flake」は、軟質樹脂を粉砕した素材で、短期間の演出や繊細な装飾が可能。1mmから8mmの大きさの粒を使い分けて、パウダースノーや氷のような質感など、幅広い表現を実現する。至近距離でも自然な質感を保てるのが特徴で、CMやカタログなどの撮影にも対応。非定着のため広範囲に施工でき、簡単に撤去できる。
「Snow Magic Powder ECO」は、リサイクルペーパー100%を原料に用いた、人と環境にやさしい軽量なマテリアル。撹拌して粘度を調整でき、吹き付け施工やボリューム感のある雪装飾が可能。環境に配慮した装飾として、SDGs関連企画のメッセージ性の強化にも寄与する。
イメージの具現化力と設計・施工技術
撮影の美術製作業で培った技術やノウハウ、イメージを具現化するクリエイティビティがベースにある。ジャンルを問わず、屋内外の装飾や空間デザインに対応。企画・製作から現場の管理運営まで担い、依頼者のアイデアやニーズをもとに設計・デザインして、思い描いていた世界観やイメージを体現する。雪に加え、桜や花のディスプレイ、アンティーク・石目調の空間構築など多様な美術製作が可能。視覚的な表現で空間やイベントの演出効果を高めて、付加価値をもたらす。
「Snow Magic Decor」では、目的やシーンに応じてマテリアルを使い分け、雪の質感や透明感などを再現した装飾を設計。ツリーやオブジェのスノーディスプレイ、スペースの一角を雪景色にするといった演出ができる。
2026年1月からは、空間デザインを手がけるGREEN ROOOM INC.と共同で、「真夏の雪」プロジェクトを本格始動。照りつける真夏の太陽の下に雪や氷の世界を構築するなど、体験価値の向上やSNSの拡散につながる、戦略的ソリューションとして雪装飾を活用できる。
相性のいい産業分野
- アート・エンターテインメント
冬季イベントの演出や真夏の納涼企画、施設・店舗のファサード装飾などに活用
- メディア・コミュニケーション
南国で通年、雪景色が見られる空間の構築やInstagram向けスポットの設置
- 旅行・観光
雪景色の名所などで、街・施設の一角に雪の様子を再現したスポットを設置
- 医療・福祉
施設内に雪の空間を設置し、患者・利用者向けイベントを展開
- 航空・宇宙
ISSなどの宇宙空間に雪景色や季節感を楽しめるスポットを構築
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top Image : © Artizan Inc.

