No.534
2022.11.14
専門知識なしで手軽にAR・VRコンテンツを制作できるツール
STYLY(スタイリー)
概要
「STYLY(スタイリー)」とは、プログラミングを使わず、AR・VRコンテンツを構築できるツール。HMDやWebブラウザ、ARグラスのほか、スマートフォンにも対応し、VRやARの作品を誰でも簡単に創造・体験できる。なお、コンテンツの制作は「STYLY Studio」から、閲覧・体験は「STYLY Gallery」からでき、ともに無料で利用可能。専門的な知識を持たないユーザーでも多様な表現を可能にするツールとして期待されている。
なぜできるのか?
「VR Editor」機能が実現する直感的な編集
「STYLY(スタイリー)」には、VR空間自体を縮小し、俯瞰視点で編集できる「VR Editor」が搭載されている。これにより3D空間特有の距離感のつかみにくさや、一人称視点で見た際のサイズ感の違いといった問題が解消され、より直感的な制作が可能になる。
3Dオブジェクトを手軽に修正できる「Modifier」機能
「Modifier(モディファイア)」機能を使用することで、UnityやBlenderといった外部ソフトを経由せずに3Dオブジェクトの修正・変更が可能。オブジェクトの色彩変更、移動・回転のようなシンプルなものから、接触判定・保持判定等の複雑なものまで、1クリックで追加できる。これにより、専門的な知識がなくとも多様な表現を実現できるほか、作業時間の大幅の削減にも貢献できる。
他ソフトとの連携が実現する多彩な表現
「STYLY」では、ソフト内に用意されたアセットを使用できるほか、Unity、MAYA、Blenderなどの3Dソフトで制作した3Dモデルや画像を流用可能。さまざまなソフトを多用することで、より多彩な表現が可能になる。
場所を問わない閲覧を可能にする「オフライン再生」機能
制作されたコンテンツは、シーンのデータをアプリからダウンロードすることで、オフライン状態でも再生が可能。通信量や電波環境を気にすることなく、いつでもどこでもコンテンツを閲覧できる。
都市スケールの作品制作を可能にする「リアルメタバースプラットフォーム」
「STYLY」には、日本の6都市(東京・札幌・名古屋・大阪・京都・福岡)の6都市の3Dデータを活用した「リアルメタバースプラットフォーム」が実装されている。本機能により、都市空間に合わせたコンテンツの制作・配信が可能になる。
相性のいい産業分野
- 生活・文化
プログラミングに疎いユーザーでもVRコンテンツを構築可能
- アート・エンターテインメント
スマートデバイスからいつでも参加できるARライブ
- 旅行・観光
山歩きのエキスパートが作るAR山岳ガイド
- 金融・保険
制作したVRコンテンツをNFTで販売
- メディア・コミュニケーション
「リアルメタバースプラットフォーム」を利用したオープンソースのARマップ
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top Image : © 株式会社 Psychic VR Lab