No.909
Tech Direction Awards受賞作品
2024.08.27
虎ノ門ヒルズを起点に日本と世界をつなぐ“クリエイティブエコシステム”
デジタルツイン環境を活用した都市を拡張するAR体験プロジェクト
概要
「デジタルツイン環境を活用した都市を拡張するAR体験プロジェクト」とは、虎ノ門ヒルズの情報発信拠点「TOKYO NODE」による共創プロジェクト。虎ノ門ヒルズ周辺の環境と連動した最先端のARアプリ「TOKYO NODE Xplorer」と、開発者に高精細なデータや開発環境を提供して実施したXRハッカソン「TOKYO NODE "XR HACKATHON" powered by PLATEAU」により、新たな都市体験の拡張を実現した。なお、「TOKYO NODE "XR HACKATHON" powered by PLATEAU」では、最先端のアーティストやクリエイターが参加。多様かつ自由なテーマで、約2カ月半にわたりXRアプリケーションを開発した。アートやサイエンス、エンターテインメントなど、多様な領域を横断し、人と人、日本と世界をつなぐ「クリエイティブエコシステム」を創出するプロジェクトとして期待されている。
なぜできるのか?
虎ノ門ヒルズの高精度なリアルタイム3Dデータ
「TOKYO NODE Xplorer」では、虎ノ門ヒルズ全域の3Dデータと、時間と空間をまるごと撮影して3Dデータ化するボリュメトリックビデオ技術を連携。虎ノ門周辺の高精度なリアルタイム3Dデータの構築を実現した。
ユーザーの位置情報を特定するVPS技術
本プロジェクトでは、スマートデバイスの位置特定に、VPS(Visual Positioning System)技術を使用。スマートデバイスがどの場所からどの方角に向いているかを特定し、虎ノ門ヒルズ周辺の3Dデータとカメラの映像を統合することで、独自のARコンテンツを可能にした。
「PLATEAU」の高精度3Dデータを用いたSDK
「TOKYO NODE "XR HACKATHON" powered by PLATEAU」では、クリエイターに、国土交通省の3Dデータ整備事業「PLATEAU(プラトー)」で公開中の都市モデルや、森ビル株式会社が提供する虎ノ門ヒルズ全域の高精度3Dデータなどを組み合わせて作成したUnity向けのSDK(ソフトウェア開発キット)を配布。これにより、クリエイターによる自由なクリエイションが実現できた。
相性のいい産業分野
- アート・エンターテインメント
東京の街を舞台としたXRロールプレイングゲーム
- 官公庁・自治体
地方創生を実現する「AR街歩き」
- 教育・人材
昔の街にタイムスリップできる歴史学習ARソフト
- 航空・宇宙
3Dデータ化した月面を歩きながら探索できるARコンテンツ
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
詳細な情報をお求めの場合は、お問い合わせください。
Top Image : © 森ビル 株式会社