No.1140
2026.06.30
デジタル技術とヤマハ独自技術「TransAcoustic」を搭載したギター
トランスアコースティックギター

概要
「トランスアコースティックギター」とは、デジタル技術による機能を備えながら、発音はアコースティック楽器と同じ方式で行う独自技術「TransAcoustic™」を搭載した新しいアコースティックギター。ヤマハが2016年に発売した製品で、弦などの振動を電気信号に変換してエフェクト処理を行い、その信号をギター内部に搭載した「アクチュエーター(加振器)」に伝えることでギター全体を振動させ、実音とエフェクト音が一体となった自然な響きを生み出す。2024年に、性能・機能を進化させた第2世代モデル「TAG3 C」を発売、2026年4月28日に第2世代モデルの追加ラインアップとして、ハイエンドモデルのDNAを継承するミドルグレード「TAG1 C」「TAS1 C」、エントリーグレード「TAG1E」「TAS1E」の計4モデルを発売。ボディ形状や仕様の違いにより、プレイヤーの演奏スタイルやニーズに応じて選べるラインアップを提案する。
なぜできるのか?
ギター内部のアクチュエーターが、弦の振動に応じて共鳴
弦の振動を電気信号に変換してエフェクト処理し、内部の「アクチュエーター(加振器)」を介してギター全体を振動させる構造を採用。アンプやスピーカーを接続することなく、ギターの生音とエフェクト音が自然に融合したサウンドを生み出す。「TAG1 C」はパワフルなストロークに応えるドレッドノートスタイル、「TAS1 C」はコンパクトなサイズ感で粒立ちの良いサウンドを生むコンサートスタイルを採用。いずれもトップにシトカスプルース単板を使用し、ハイポジションでの演奏の幅を広げるカッタウェイ設計によって、豊かな音色と高い演奏性を両立している。「TAG1E」「TAS1E」は、第一世代モデルのコンセプトを継承しながらも、トランスアコースティックギターに最適化した本体設計を採用することで、エフェクトと生音の一体感を向上。さらにトップにはスプルース単板を使用し、より豊かに響く音色も実現した。全モデル共通でサウンドホールの外周に施された美しいインレイなど、スタイリッシュなデザインも特長。アンプと接続することでエレクトリックアコースティックギターとしても使用可能で、屋外演奏やライブステージでも活躍できる。
エフェクト、アクチュエーターを搭載し、演奏体験を手軽に楽しめる
ミドルグレードの「TAG1 C」「TAS1 C」には、「コーラス」「リバーブ」「ディレイ」の3種類のエフェクトを搭載。2基のアクチュエーターを介してボディが生み出す、細部まで作り込まれた高品位なサウンドが楽しめる。また、専用アプリ「TAG Remote」により、それぞれのエフェクトのタイプの切り替えや細かなパラメータの調整も可能で、プレイスタイルに合わせた音作りを追求することが可能。エントリーグレードの「TAG1E」「TAS1E」には、1基のアクチュエーターを搭載し、「コーラス」「リバーブ」の2種類のエフェクトで、トランスアコースティックギターならではの演奏体験を手軽に楽しむことができる。
Bluetooth接続やルーパー機能を搭載
「TAG1 C」「TAS1 C」にはBluetooth機能を搭載。スマートフォンやその他オーディオデバイスと接続することで、ギター本体をスピーカー代わりにして、臨場感のあるサウンドでリスニングを楽しむこともできる。さらに、お気に入りの楽曲を再生しながら、同じギターでセッションすることもできるので、プレイヤーにこれまでにない演奏体験を提供する。ルーパー機能を搭載しており、演奏を簡単に録音・再生することができる。「TAG1 C」と「TAS1 C」の充電は、内蔵充電式リチウムイオン電池を使用しており、マグネット式充電用接続部を備えていて、最長5.5時間の演奏ができる。「TAG1E」、「TAS1E」は電池駆動(単三電池2本使用)で使用できる。ボタンはシンプルで、各モデルがサポートするエフェクトレベル、ルーパー、Bluetoothペアリングなどを直感的に操作することができる。操作ボタンは小型化設計を施し、音に影響を与えるボディ加工を最小限に抑えている。
デモループ機能で気軽にセッション、重ね録り
デモループ機能は10種類のデモループフレーズがあらかじめ収録されており、いつでもギターで再生することができる。お気に入りのループフレーズと同じ感覚で、気軽にセッションし、重ね録りが可能。世界的に有名なアコースティックギタリスト、作曲家、アレンジャーの井草聖二氏が手がけたループフレーズを収録している。この機能は、最新バージョンのアプリで利用が可能。
相性のいい産業分野
- 教育・人材
Bluetoothで教材を流しながら練習できる、初心者のモチベーションを高める次世代の音楽教材として提案
- アート・エンターテインメント
複雑な機材セッティングなしでルーパー演奏が完結する、ライブ配信者やクリエイター向け機材としての展開
- 医療・福祉
アンプや配線不要で安全に移動できる、病室や高齢者施設での音楽療法やリラクゼーションへの活用
- 食品・飲料
大掛かりな音響機材のない小規模カフェやバーにおける、配線なしで即座にライブ空間を作る音響演出としての展開
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top Image : © ヤマハ 株式会社

