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2021.09.30
お知らせ
知財図鑑がハントした「音響樽」がイノフェス2021に出展─立体音響で都市からの断絶体験を実装
知財図鑑は、東京電機大学とクリエイティブ集団Konelとのコラボ作品「TOKYO ISOLATION」を「J-WAVE INNOVATION WORLD FESTA 2021 supported by CHINTAI」(以下、イノフェス)に出展します。立体音響再生装置「音響樽」を活用し、「日常からの断絶」を体験できます。
イノフェスは、J-WAVEが主催する日本最大級のデジタル・クリエイティブフェス。今年は10月9日(土)、10日(日)に六本木ヒルズアリーナで2日間、新型コロナウイルス感染症対策を行った上で、有観客とオンライン配信のハイブリッドで開催される予定となっています。
知財図鑑は、東京電機大学とクリエイティブ集団Konelとのコラボレーションにより、「音響樽」を用いた立体音響空間の体験型インスタレーション『TOKYO ISOLATION』をイノフェスに展示します。音響樽は、音響工学を追求するための研究装置で、96個のスピーカーを搭載。従来のサラウンドスピーカーやバイノーラルイヤホンとは段違いのレベルで、空間の雰囲気までを表現することが可能となっています。
「音響樽」は知財図鑑Webサイトの掲載知財第一号として紹介している知財で、東京電機大学の伊勢史郎教授の研究室より知財ハンターがハントしたことにより今回のコラボレーションが誕生しました。これまでにも、細野晴臣氏の50周年記念イベント「細野観光」にて、細野氏の楽曲を96ch化し「宇宙を旅してきたサウンド」として音響樽を用いた体験型の展示をプロデュースするなど、その特徴を最大限に活かすようなプロジェクトを企画してきました。
▼コラボレーターからのコメント
この作品では、立体音響テクノロジーとクリエイターのコラボレーションにより「都市からの断絶体験」を実装しました。人々が行き交う東京・六本木で、高精度の立体音響コンテンツが奏でられる空間の中で日常の喧騒から心地よく断絶されていく体験にご期待ください。
(プロデューサー:出村光世)
昨年からKonelと進めてきた「没入」についての研究プロジェクトの第二弾として、都市を象徴する六本木の一角で行われる「イノフェス」に向け、鑑賞者自らの深奥へと沈潜するサウンド・インスタレーション『TOKYO ISOLATION』を制作いたしました。今回の制作にあたり、立体音響の方式の一つである7次アンビソニックスから、「境界音場制御(BoSC)の原理」を用いて原音場を再現する「BoSC」への変換を試みています。静かに目を閉じ、頭部で再現される立体音響と、全身で感じるヴァイブレーションを通じ、都会の喧騒を離れ、深部と出会う没入空間に身を浸してみてください。
(コンポーザー/アーティスト:岩田渉・クリエイティブエンジニア:頃安祐輔)
音は見えませんが、ヒトにとって大切な道具です。声を出すこと、楽器を弾くことなど音の発生において技能が必要ですが、実は音を聴くという技能も存在します。サイバー空間の中で音を出して、音を聴くための技能を存分に発揮するためのインターフェースとして没入型聴覚ディスプレイ「音響樽」は開発されました。リアル空間からサイバー空間への聴覚的な旅、ひとときの体験ですがお楽しみください。
(監修:東京電機大学教授 伊勢史郎)
◯イノフェス2021 開催概要
イベント名:J-WAVE INNOVATION WORLD FESTA 2021 supported by CHINTAI
開催日:2021年10月9日(土)、10日(日)
時間:開場 12:00 開演 13:00
場所:六本木ヒルズ・ヒルズアリーナ/大屋根プラザ
配信:六本木ヒルズアリーナより生配信
アーカイブ配信期間:10月11日(月)18:00~10月17日(日)23:59まで
「イノフェス2021」イベントHP