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2024.02.21
知財ニュース
OpenAI、画像生成AIモデル「DALL・E3」で生成した画像に「C2PA」を使った電子透かし追加を発表
米OpenAIは2月5日(現地時間)、画像生成AIモデル「DALL・E3」で生成された画像に対し、C2PAメタデータの電子透かしを追加すると発表した。12日までにすべてのモバイルユーザーにも展開される予定だという。
C2PA(Coalition for Content Provenance and Authenticity)とは、画像にメタデータを埋め込みデータの情報元や関連情報を確認できるようにする技術標準のメタデータ。
ユーザーは、Content Credentials VerifyなどのWebサイトから、画像の発行元や使用したツール、生成された正確な日付などの情報を確認できる。C2PAはAIが生成した画像の識別だけでなく、カメラメーカーや報道機関などでも、コンテンツの出どころや編集履歴を証明するために採用されている。
ChatGPTや「DALL・E3」のAPI経由で生成された画像は、基礎となる「DALL・E3」モデルによって生成されたことを示す署名が含まれる。
ChatGPT経由で生成された画像には、コンテンツがChatGPTを使用して作成されたことを示す追加のマニフェストが含まれる。
イメージが 「DALL・E3」を使用して作成されたことを示すメタデータ
OpenAIは、このデータ追加によるファイルサイズの影響や、データ遅延への影響はごくわずかであり、画像生成の品質には影響しないとしている。
現状、C2PAメタデータの追加はテキスト、音声は含まれず、画像のみとのことだ。
Top Image : © Open AI