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2025.01.31
知財ニュース
AIで布の廃棄削減、クラシコとSynflux、環境配慮型医療用ユニフォームを開発―AI活用で布廃棄量を9〜10%削減
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Synflux株式会社とクラシコ株式会社は、環境に配慮した医療用ユニフォームを共同開発した。Synfluxによる独自技術「Algorithmic Couture(アルゴリズミック・クチュール)」を活用し、医療現場でのユニフォームとして求められる高いクオリティを維持しながら、生産時の布の廃棄を従来よりも9〜10%削減する。
Synfluxの独自技術「Algorithmic Couture」は、衣服製造過程での大きな課題の一つであるテキスタイル廃棄を減らすために、アルゴリズムと3D技術を活用して実装された次世代デザインシステム。衣服の3Dデータから低廃棄に最適化された2D型紙データの生成を可能とし、従来の約15〜30%だった布の廃棄率を大幅に削減することが可能となる。
「Algorithmic Couture」を活用し、クラシコの医療用ユニフォームの製造工程を最適化することで、従来の製造方法と比べて布の廃棄量を9〜10%削減することに成功。同技術は、AIを活用してデザインと機能性を維持しつつ、環境への負荷を低減することを可能にした。
第1弾として、1月16日に「メンズ白衣:ショートコート・MOVE」を発売。同製品は、スマートな印象を与えるショートコートで、軽く羽織れるリラックス感のあるシルエットが特徴だ。軽量でミニマルなデザインでありながら、アクティブな医療現場で求められる機能性も兼ね備えている。価格は税込32,890円で、サイズ展開はXSからXXLまで。
クラシコ株式会社の代表取締役CEO 大和新氏は、「AI技術を活用することで、環境への配慮と高いデザイン性、機能性を同時に実現した。持続可能な医療アパレルを当たり前にする未来を切り拓いていきたい」とコメント。
また、Synflux株式会社のCEO 川崎和也氏は、「ユニフォームを手がけるのは初めて。環境の持続可能性や環境負荷の低減の観点で貢献したい」と今後への期待を示した。
両社は今後も協力を続け、環境負荷のさらなる低減と新しいデザインや技術の応用可能性を探求していく予定。
Top Image : © Synflux 株式会社